不動産トピックス

クローズアップ デジタルサイネージ編

2008.09.01 11:19

 ビルのエントランスや飲食店、公共施設などに設置される例が増えているデジタルサイネージ。必要な情報を必要な時間に提供できることが、従来の看板と大きく違う点である。また、液晶パネルなどの価格下落によって低価格化が進み、更に市場を拡大すると予測される。ユーザーによって様々な使い方ができ、大きな可能性を持つデジタルサイネージの新製品を紹介する。

SECデジタルサイネージ 4・1インチ次世代型ディスプレイ バッテリー内蔵 無線で配信可能
 SECデジタルサイネージ(東京都台東区)は、インフォメーションディスプレイを効果的に運用できるよう、デジタルサイネージやデジタルコンテンツの制作・配信までシステム提供をしている。
 同社の新しい製品として「AMOLED(能動型有機発光ダイオード)」が販売される。同製品は4・1インチのディスプレイに映像の配信が可能。またバッテリー内蔵、無線での配信が可能で設置場所を限定しない様々な用途に活用 できる。
「電源不要で4・1インチということもありまして、サインとしての機能だけでなく、オブジェのように使用することもでき、ユーザーの発想によって今までとは違った使い方が可能となっております」(取締役村尾美恵子氏)
 「9面マルチビジョン3×3(40#、700cd)DID」は、9面を分割、または組み合わせての映像配信が可能となっている。それぞれのディスプレイをパソコン1台で操作でき、スケジュールなどもユーザーが管理できる。最大で200面までディスプレイを増設でき、その場合もパソコン1台で済むそうだ。他には1500cdと高輝度のパネルを使用し、太陽光による視認性の低下を防ぐディスプレイなども販売している。各種製品に対してデザイナー、システム担当者によるサポートサービスがあり、ユーザーに合った使用を提案できるそうだ。

研創 低価格オールインワンパッケージ 簡単に設置可能 ケーブルも不要
 研創(広島市安佐北区)は、案内板・掲示板に変わるコミュニケーションツールとして「デジタルポスター」を販売する。
 同製品はDIY(DoItYourself)型として、電源コンセントをつなげることで簡単に映像の配信が可能となっている。特長として挙げられるのはオールインワンパッケージという点である。製品内容は液晶ディスプレイ、スタンド、ソフトウェア、サンプル素材、USBメモリ。ユーザーが添付のソフトウェアを使用することで、スクリーンデザインとスケジュール登録を行い、設置後すぐに広告宣伝やインフォメーションを流すことができる。
 液晶ディスプレイにはパソコンを搭載しており、添付のUSBメモリに番組を保存し、液晶ディスプレイのUSBポートに装着することで番組配信ができ、ネットワークの工事やケーブルの接続は不要である。また、価格は19万円からとなっており、低価格に抑えている。
 「当社は看板業社として長い歴史を持っております。デジタルポスターも従来と同じ看板として位置づけておりまして、簡単に使用できることを重視しました。また、商品価格を低く設定したことで導入の際にかかる費用を抑えることができます」(東京営業部部長代理鈴木克己氏)

アルテックジャパン 耐水仕様で雨天時でも設置が可能 ソフトウェアで簡単操作を実現
 アルテックジャパン(大阪府東大阪市)は、オールインワンタイプのデジタルムービーサイネージ「アルヴィ」を販売している。
 同社のデジタルサイネージ事業における強みはハード、ソフト、コンテンツを提供できるところにある。まずハードにおいては屋外用、屋内用を取り揃えており、ユーザーの環境に合わせて製品を選ぶことができる。屋外用は耐水仕様となっており雨天時でも設置可能。輝度は700cdとなっており、日中でも高い視認性を保つ。また、側面には強制空気循環機能が付いており筐体の熱を放出することができる。
 ソフトに関しては動画制作・スケジュール管理・映像配信が行える「ヴィルコエンジン」を販売している。同ソフトによって複数のディスプレイを管理でき、簡単な操作で様々なシチュエーションに対応できる。「アルヴィ」にはメモリーカード、LANによってデータの送信を行う。
 コンテンツにおいては同社のデジタルコンテンツ部によってオリジナルコンテンツの提供も行っている。
 「現在、アルヴィは飲食店やパチンコ店を中心に設置していただいています。都内にあるパチンコ店では、3店舗各所にディスプレイを設置しており、ヴィルコエンジンを使用して1台のパソコンで3台のディスプレイをコントロールしているといった例もあります」(デジタルコンテンツ部 企画営業課 川田晴斗氏)

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