不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2008.05.26 17:15

阪急リート投資法人 梅田の電鉄本社ビル信託受益権を取得 阪急阪神HDグループの主要拠点 駅徒歩3分、取得価格は112億円
 阪急リート投資法人(大阪市北区)は、「阪急電鉄本社ビル」における信託受益権を取得した。取得価格は112億円。
 売主は梅田プロパティ・ツー(東京都千代田区)である。敷地面積は3396・82㎡、延床面積は2万7369・37㎡。平成4年9月竣工の事務所ビルだ。地上17階地下2階塔屋2階で、阪急阪神ホールディングスグループの主要拠点とされている。
 また、梅田エリアという西日本における商業集積地に位置しており、阪急「梅田」駅徒歩約3分、地下鉄御堂筋線「梅田」駅及びJR「大阪」駅徒歩10分という交通利便性の高い地区に立地する。
 現在、近隣では「梅田阪急ビル」の建て替え及び北ヤード開発などの再開発案件が進行中だ。そのため、同投資法人では今後の発展が期待できるエリアと見込む。
 一方、同物件は100のOAフロアを設置し、約2・6mの天井高、床荷重1㎡あたり300kgというように設備面が充実している。
 今回の取得の理由として、同投資法人は「ポートフォリオ全体のバランスを重視した着実な成長を図るため、関西圏に位置し事務所用施設である本物件を取得する」としている。
 なお、売主である梅田プロパティ・ツーは阪急電鉄が100%匿名組合出資を行うSPC(特別目的会社)である。

ケネディクス不動産投資法人 晴海のオフィスビル信託受益権を取得 取得価格は102億5000万円地区計画により複合市街地に
 ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は、「KDX晴海ビル」の信託受益権取得を決定、契約を締結した。取得価格は102億5000万円を予定。取得予定日は平成20年6月30日となっている。売主は、ケネディクスが大 株主であるケイダブリュー・プロパティ・イレブン(東京都港区)だ。
 対象となる「KDX晴海ビル」は、都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩約9分に位置する。敷地面積は2230・69㎡、延床面積1万2694・32㎡。事務所及び店舗向け物件で、地上11階地下1階建て。平成20年2月竣工の一部S造を含むSRC造新築オフィスビルである。
 天井高が約2・8m、基準階面積が約861・3㎡。清水建設の設計・施工によるもので、ICカードによる防犯システムや電動ブラインドなどの最新設備を備える。
 同ビルが位置する周辺のエリアは、東京湾岸地区における新たなオフィスエリアとして発展が期待される地区。
また、晴海地区地区計画によって、業務・商業及び居住といった各機能の適切な配置など、土地利用に関する方針が定められ、複合市街地の形成が進められている。
 現在、テナントには全11フロアのうち4フロアにおいて、金融関連企業や洋紙卸売企業が入居している。
 同投資法人は、今回の取得の理由として「東京経済圏におけるオフィスビルの投資比率を高め、ポートフォリオ全体の運用バランスの拡充を図るために取得する」としている。

ネポン 東京都渋谷区の本社土地借地権を譲渡野村アーバンネットに譲渡予定価格は9億3800万円
 ネポン(東京都渋谷区)は、5月22日、本社土地の賃貸契約による資産の譲渡と特別利益及び特別損失の計上を決定した。
 譲渡先は野村不動産アーバンネット(東京都新宿区)。譲渡価格は9億3800万円である。東京都渋谷区に位置し、敷地面積は323㎡。本契約における譲渡益は9億1100万円となる見込みだ。
 当該土地は、ネポンが本社として使用。ただし、平成21年1月31日を持って、借地権の譲渡となる。今回の譲渡の理由として、金融機関からの借入金における早期圧縮を目的とするとする。平成21年3月期には特別利益として固定資産売却益9億1100万円を計上予定。
 また、今後の付属設備を含む本社建物の撤去による除却損は、平成21年3月期に特別損失として1億100万円を計上する予定である。

東京グロースリート投資法人 都内駐車場2ヵ所を計3億900万円で取得 商業及び病院利用者のニーズ見込む駅徒歩3分・駐車可能台数は各5台
 東京グロースリート投資法人(東京都千代田区)は、「PEIT内神田」及び「PEIT池上」の2件の駐車場の取得を決定した。
 取得先はアパマンショップリートパーク(東京都千代田区)。取得金額は1億7600万円及び1億3300万円だ。
 「PEIT内神田」はJR「神田」駅から徒歩約3分に位置する。敷地面積は70・23㎡。収容台数は5台である。この近隣は店舗・事務所が混在する商業地域に位置しており、多数の商用での利用者を見込み、駐車場に適した立地条件であるとして取得に至った。
 一方、「PEIT池上」は東急線「池上」駅から徒歩約3分に位置。敷地面積は91・20㎡、収容台数は5台だ。近隣には商店街及び総合病院が所在しているため、幅広い利用者を見込み、当該物件に関しても同様に駐車場に適した立地条件と判断している。
 同投資法人は、物件取得後、アパマンショップリートパークとの間で賃貸借契約を締結、物件を賃貸する。なお、アパマンショップリートパークのパーキング及びPM事業は、6月1日をもってアパマンショップリーシングへの譲渡が決定している。

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