不動産トピックス

クローズアップ 浄水器編

2008.04.14 10:25

オフィスには浄水器が設置してある場合も多い。ビルの共用部分に自動販売機などを設置する事もスペース活用の有効な手段だが、浄水器もまた、テナントの満足度を高められる設備である。今回は、大小様々な規模の浄水器や設備を紹介する。

シルバー精工 水道水から20分程度で簡単に生成が可能 生活習慣病の原因とされる活性酸素を抑制 オフィス機器などを開発・販売しているシルバー精工(東京都新宿区)では、ミネラル還元水素水を手軽に作れる「アクオリアSWM300」を販売している。
この製品は、活性酸素の1つであるヒドロキシラジカルを抑制するミネラル還元水素水を作り出す事ができる。活性酸素は、生活習慣病やガンなどを引き起こす可能性があるとされている成分。
同社のアクオリアSWM300が作るミネラル還元水素水は、様々な特徴がある。まず、数日間保存しても、水の中のヒドロキシラジカルの抑制率はほとんど変わらない。また沸騰・冷蔵しても同様に抑制率は維持される。
他にも、捨て水が無く生成水を100%無駄なく使用できる事や、元々含まれているミネラル分を破壊する事もないという点も特徴とされる。ミネラル還元水素水は、健康のために通常の飲料水として使用できる他、切花や鉢植えにも使える。製品の仕組みは、「交流スーパー電解還元方式」が採用されている。これは、海外でも特許を取得した新技術。ミネラル還元水素水の生成は専用の電極ケースを取り付けてスイッチを入れ、10〜20分ほど待つだけでできる。
標準価格は税込みで18万6900円、1度にできる還元水は2lとの事だ。サイズは幅が148㎜、高さが243㎜、重量は1㎏と持ち運びも容易い。原水は通常の水道水を使用する事が可能で、同社によると推奨水温は10℃以上との事である。

寺岡精工 直接給排水で手軽に純水が得られる 3つのフィルター内蔵で水中の不純物を完全除去
はかりなどを製作・販売している寺岡精工(東京都大田区)では、純水冷温水給水機を販売している。同社の包装環境事業部係長福島徹氏は「この設備は、オフィス環境の条件によって、3つの設置パターンが選べます」と語る。
1つめは、給排水タンク内蔵タイプ。これはタンクに水道水を入れるだけで純水が得られるというもので、ほとんどの場所に設置できるパターンだ。
2つめは給排水直結タイプ。給排水を自動で行うシステムで、手間がかからないという。3つめは給水のみ直結タイプ。これは、給水は自動で行い、必要な時に必要な量だけ給水する事が可能となる。導入場所はオフィスビルはもちろんの事、工場、スポーツクラブ、エステサロン、美容院、幼稚園や小学校、ホテルなどが挙げられる。
「気軽においしい水を」というのがこの設備のテーマであり、様々な付加機能がある。冷温水はワンタッチでの簡単な切り替えが可能。また、自動増水機能搭載なので、面倒な増水操作が必要ない。冷水タンク内にはUV殺菌機能を搭載しており、経路内の定期循環機能も搭載。これにより本体内の衛生を保つ。水道水を純水に変える過程は、3種の内蔵フィルターによって行われる。まず赤錆や1ミクロン以上の不純物を除去。次に塩素やカビ臭を除去し、最後にそれでもまだ残る超微細物質を除去する。

発明工房 再生型の浄水器で7年間性能を維持 毎日100℃の水蒸気で活性炭を殺菌・再生
発明工房(神奈川県秦野市)では、スチーム・ピストン式の業務用浄水器を開発・販売している。
「SELF・GUARD(セルフガード)」と呼ばれる製品で、加熱殺菌、再生型の浄水器だ。同社の発表によると、カートリッジ式浄水器は使用状況にもよるが、約1年程度で遊離残留塩素除去能力が劣化してしまう。しかしながらSELF・GUARDは加熱殺菌と再生を毎日行う事で、性能を約7年間安定して維持する事ができるという。遊離残留塩素除去能力だけではなく、同時に安全性や衛生も長期に渡って安定できるとの事だ。
具体的には、毎日1回100℃の水蒸気で活性炭を自動的に殺菌・再生する。このため、フィルター内部で菌が増殖する心配がない。また、カートリッジが不要となるので、フィルター交換の煩わしさからも解放される。水に触れる部分は全てステンレス製で、樹脂製容器にありえる厄介な成分の溶出や腐食などの心配がない。この他、高性能活性炭を3リットル使用しているので、毎分20リットルの大流量でも洗浄性能は維持できる。
用途例としては、介護や福祉施設、飲食店、などで多く使われている。毎分20lを生成するタイプのものでは、サイズが幅480㎜、奥行が370㎜、高さは460㎜、重さが17㎏となっている。

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