不動産トピックス

クローズアップ 屋内サイン編

2008.03.17 14:04

内装材や床材等に大きなコストを割きながら、空間構築において重要なファクターであるサインは後回しにされがち。しかし、サインはビル及びテナントの重要な顔であり、メンテナンスが行き届かなければ、ビル全体がだらしなく見られてしまうのだ。所有ビルの顔にふさわしい雰囲気を持つサインを探してみてはいかがだろう。

コトブキ 自由度の高い押出アルミ部材 デザインを自由に変更可能
 コトブキ(東京都千代田区)が開発した「アスタリスク」は、組み立て式のサインである。
幅約12㎝の押出アルミ部材を組み合わせ板状にしたものと、ペットで作られた表面カバーの間に、ポスター状のサインアイテムを挟みこんで使用する。
 そのため、木材を模した素材や内装材、壁紙及びフィルム等を使用するなどさまざまに応用することができ、ビルの雰囲気にあった屋内サインの構築が可能となる。
 「例えば、ガラスカーテンウォールのビルで依頼が多いのは、すりガラスのような風合いを出すフィルムを、カバー用の板材の裏に貼り付けてガラス素材の持つ雰囲気を実現するというサインです」
「アスタリスク」シリーズは、発売して2年が経過するが、中には商業店舗だけでなくオフィスにおいても、素材を和風のペーパーに統一する顧客もいるという。また、病院では、認知症の患者向けに、目印として孫の写真等を挟み込むというように、さまざまに活用されている。
この製品の特長のもう1つは、立方体のサインであってもジョイントを使用して、現場で組み立てることが可能という点。そのため、従来品と比較して幅広い要求に対応することが可能となる。また、表面カバーは、吸盤を用いて簡単にはずせるため、テナントの入れ替え時にも変更しやすい。挟み込む素材は好みによっていろいろなアレンジがきくため、ビルの雰囲気や季節、行事に合わせて交換が可能だ。

研創 小型切抜き文字も発光を可能にするLED ビルにふさわしいサインを デザインを重視するのが鍵
 創業100周年を迎えた研創(広島市安佐北区)が受注するサインの中でも主力となっているのが、「LETTERSIGN(レターサイン)」と呼ばれる切抜き文字のサインである。
 中でも近年人気が高いのが、LEDを利用して文字を発光させるという製品だ。
 同社が開発した「ボームライト」は、切り抜き文字のサインに使用するLEDユニットである。ビーズ状につなげられた国産の乳半ユニットが、文字の背面に設置した場合には柔らかな光を演出し、表面に設置した場合には一定度の明るさを確保する。
 また、10φの半球形状が、従来品では組込みが難しかった小型文字等にも対応する。
 これらの製品は、従来では設計会社等からの受注が主流だったが、近年はインターネットの普及による情報の拡大や展示会への出展を通じて、オーナーからの問い合わせも見られるようになったという。
 「当社はデザイン部門を持っているわけではありません。そのため、依頼される際にはデザイン会社と打ち合わせたほうが良いデザインを生むと考えられます。しかし、内装工事を行う際に、サイン用の予算を組むオーナーはほとんどいません。まずは、先に予算を細かく組むことをお勧めしています」
 サインによる空間プロデュースは、集客力や求心力の向上につながる。そのため、同社では安価で一般的な製品よりも、対象となる物件に適応した付加価値の高い製品を勧めている。

MSアンドアソシエイツ 高品質発色のプリンターを導入 最新式カッティングマシーン0.01mmまで対応する精密さ 
 MSアンドアソシエイツ(東京都台東区)が製造する「SIGNDESIGN(サインデザイン)」は、同社が立ち上げたサインブランドの総称である。その中には、8色インクのプリンター「UltraVu2600EC」が実現する大型・高品質を特長とするプリントサインや、ノルウェーから輸入した最新式カッティングマシーンを駆使して製造する切り抜きサインが含まれる。
「当社では、埼玉県新座市、福島県郡山市、岩手県盛岡市に印刷工場を置いています。昨年の秋に導入した、0・01mmまで対応可能なカッティングマシーンをはじめ、用いている機械の性能は非常に優れていますが、本体の大きさが通常のオフィスで使用するには大きすぎるため、各事業所に置いて使用しています」
同社では、見積もりからデザインの打ち合わせ、データサンプル出力及び施工までワンストップで行っている。デザイナーが常駐しているため、従来、下請けとしての色合いの強いサイン製造業にあって、導入先の要望にダイレクトに対応する。
「現在は、物流技術の発達によって、首都圏に納品する場合、近隣に工場を持たなくともタイムラグが生じにくくなっています。そのため、短時間で大型のプリントサインを提供することも可能なのです」
今後は多店舗展開も視野に入れて、オーナーの希望を実現できるサービスを提供していきたいという。

ケイプロジェクト 従来のLEDパネルの光ムラを解消 アクリル材の表面に溝新タイプのLEDパネル
 ケイプロジェクト(広島市安佐南区)が取り扱う「ファウーライトパネル」は、韓国に本社を置くFAWOO社が開発した3Dライトパネルである。
 透明度の高い導光板用アクリルの表面上に均等に光を行き渡らせる技術を利用し、既存のLEDパネルで課題となっていた光のムラを解消した。
このパネルで特徴的なのは、アクリル材の表面に刻まれた格子状の溝である。垂直の溝は光源に近くなるほど広く、水平の溝は遠くなるほど幅広く深く刻まれている。この技術により均一な光を実現する。
 「このライトパネルは、くりぬいた場所にモニターを設置することも可能です。さらに、30mmに満たない厚さでも防水タイプのサインを製造することができます」
このライトパネルを利用したサインの特長は、従来品と比較して非常に薄型であることに加え、低いランニングコストを実現する点である。
 LED光源を使用しているため、イニシャルコストは蛍光灯などと比較して割高にはなるが、製品の償却期間を考慮したランニングコストと併せると、結果的にコスト節減になるのだ。
 「この製品において、もっとも寿命が短い製品が、電源となるアダプタです。LED光源を使用する際に重要なのは、耐えうる量の電流を使用するのではなく、半減させた電流で使用するという点です。これによりアダプタの寿命を長く利用することができます」
LEDの保証期間は2年間となっている。

アズマエスピー 優れた加工技術により特殊案件に対応 金属及びアクリル加工に自信創業以来培われてきた技術力
 アズマエスピー(埼玉県川口市)は、自社工場で製造する金属・アクリル加工企業である。創業当時から培われた専門技術は、各社から特殊な製品を委託される要因の1つだ。
 「当社では、創業時から金属やアクリルの特殊加工を得意としています。さらに、工場が首都圏にあるため、期限の押し迫った製品であっても対応が可能です」
 アブレイシブと呼ばれる研磨剤を含む水を用いて切断するウォータージェットや、薬剤を用いて金属の表面に溝を作り出すケミカルエッチングなどの技術を駆使し、製品の製造にあたる。
また、表面処理技術においては、あらゆる加工法に対応する。
例えば、アルマイトと呼ばれる、電極処理による皮膜の形成によって、肉眼では見ることができない無数の穴に染料を流し込むという技術にも対応している。この技術を用いれば、金属でありながらさまざまな発色が可能となるのだ。その他、現在では、受注可能な企業が全国でも数えるほどしかないといわれる特殊金属加工技術により、難しい案件が持ち込まれることが多いのだという。
「スーパーブランドや一流ホテル、外資系企業といった導入先も珍しくありません。当社の技術を知る設計会社やデザイン会社から、他社で技術的に難しいと断られた製品を依頼されることもしばしばあります。当社は加工メーカーのためデザイン部門はありませんが、技術的に実現可能か否かというご相談に乗ることは可能です」
内装材や床材等に大きなコストを割きながら、空間構築において重要なファクターであるサインは後回しにされがち。しかし、サインはビル及びテナントの重要な顔であり、メンテナンスが行き届かなければ、ビル全体がだらしなく見られてしまうのだ。所有ビルの顔にふさわしい雰囲気を持つサインを探してみてはいかがだろう。

コトブキ 自由度の高い押出アルミ部材 デザインを自由に変更可能
 コトブキ(東京都千代田区)が開発した「アスタリスク」は、組み立て式のサインである。
幅約12㎝の押出アルミ部材を組み合わせ板状にしたものと、ペットで作られた表面カバーの間に、ポスター状のサインアイテムを挟みこんで使用する。
 そのため、木材を模した素材や内装材、壁紙及びフィルム等を使用するなどさまざまに応用することができ、ビルの雰囲気にあった屋内サインの構築が可能となる。
 「例えば、ガラスカーテンウォールのビルで依頼が多いのは、すりガラスのような風合いを出すフィルムを、カバー用の板材の裏に貼り付けてガラス素材の持つ雰囲気を実現するというサインです」
 「アスタリスク」シリーズは、発売して2年が経過するが、中には商業店舗だけでなくオフィスにおいても、素材を和風のペーパーに統一する顧客もいるという。また、病院では、認知症の患者向けに、目印として孫の写真等を挟み込むというように、さまざまに活用されている。
この製品の特長のもう1つは、立方体のサインであってもジョイントを使用して、現場で組み立てることが可能という点。そのため、従来品と比較して幅広い要求に対応することが可能となる。また、表面カバーは、吸盤を用いて簡単にはずせるため、テナントの入れ替え時にも変更しやすい。挟み込む素材は好みによっていろいろなアレンジがきくため、ビルの雰囲気や季節、行事に合わせて交換が可能だ。

研創 小型切抜き文字も発光を可能にするLED ビルにふさわしいサインを デザインを重視するのが鍵
 創業100周年を迎えた研創(広島市安佐北区)が受注するサインの中でも主力となっているのが、「LETTERSIGN(レターサイン)」と呼ばれる切抜き文字のサインである。
 中でも近年人気が高いのが、LEDを利用して文字を発光させるという製品だ。
 同社が開発した「ボームライト」は、切り抜き文字のサインに使用するLEDユニットである。ビーズ状につなげられた国産の乳半ユニットが、文字の背面に設置した場合には柔らかな光を演出し、表面に設置した場合には一定度の明るさを確保する。
 また、10φの半球形状が、従来品では組込みが難しかった小型文字等にも対応する。
これらの製品は、従来では設計会社等からの受注が主流だったが、近年はインターネットの普及による情報の拡大や展示会への出展を通じて、オーナーからの問い合わせも見られるようになったという。
 「当社はデザイン部門を持っているわけではありません。そのため、依頼される際にはデザイン会社と打ち合わせたほうが良いデザインを生むと考えられます。しかし、内装工事を行う際に、サイン用の予算を組むオーナーはほとんどいません。まずは、先に予算を細かく組むことをお勧めしています」
サインによる空間プロデュースは、集客力や求心力の向上につながる。そのため、同社では安価で一般的な製品よりも、対象となる物件に適応した付加価値の高い製品を勧めている。

MSアンドアソシエイツ 高品質発色のプリンターを導入 最新式カッティングマシーン0.01mmまで対応する精密さ 
 MSアンドアソシエイツ(東京都台東区)が製造する「SIGNDESIGN(サインデザイン)」は、同社が立ち上げたサインブランドの総称である。その中には、8色インクのプリンター「UltraVu2600EC」が実現する大型・高品質を特長とするプリントサインや、ノルウェーから輸入した最新式カッティングマシーンを駆使して製造する切り抜きサインが含まれる。
「当社では、埼玉県新座市、福島県郡山市、岩手県盛岡市に印刷工場を置いています。昨年の秋に導入した、0・01mmまで対応可能なカッティングマシーンをはじめ、用いている機械の性能は非常に優れていますが、本体の大きさが通常のオフィスで使用するには大きすぎるため、各事業所に置いて使用しています」
 同社では、見積もりからデザインの打ち合わせ、データサンプル出力及び施工までワンストップで行っている。デザイナーが常駐しているため、従来、下請けとしての色合いの強いサイン製造業にあって、導入先の要望にダイレクトに対応する。
 「現在は、物流技術の発達によって、首都圏に納品する場合、近隣に工場を持たなくともタイムラグが生じにくくなっています。そのため、短時間で大型のプリントサインを提供することも可能なのです」
今後は多店舗展開も視野に入れて、オーナーの希望を実現できるサービスを提供していきたいという。

ケイプロジェクト 従来のLEDパネルの光ムラを解消 アクリル材の表面に溝新タイプのLEDパネル
 ケイプロジェクト(広島市安佐南区)が取り扱う「ファウーライトパネル」は、韓国に本社を置くFAWOO社が開発した3Dライトパネルである。
 透明度の高い導光板用アクリルの表面上に均等に光を行き渡らせる技術を利用し、既存のLEDパネルで課題となっていた光のムラを解消した。
 このパネルで特徴的なのは、アクリル材の表面に刻まれた格子状の溝である。垂直の溝は光源に近くなるほど広く、水平の溝は遠くなるほど幅広く深く刻まれている。この技術により均一な光を実現する。
 「このライトパネルは、くりぬいた場所にモニターを設置することも可能です。さらに、30mmに満たない厚さでも防水タイプのサインを製造することができます」
このライトパネルを利用したサインの特長は、従来品と比較して非常に薄型であることに加え、低いランニングコストを実現する点である。
 LED光源を使用しているため、イニシャルコストは蛍光灯などと比較して割高にはなるが、製品の償却期間を考慮したランニングコストと併せると、結果的にコスト節減になるのだ。
「この製品において、もっとも寿命が短い製品が、電源となるアダプタです。LED光源を使用する際に重要なのは、耐えうる量の電流を使用するのではなく、半減させた電流で使用するという点です。これによりアダプタの寿命を長く利用することができます」
 LEDの保証期間は2年間となっている。

アズマエスピー 優れた加工技術により特殊案件に対応 金属及びアクリル加工に自信創業以来培われてきた技術力
アズマエスピー(埼玉県川口市)は、自社工場で製造する金属・アクリル加工企業である。創業当時から培われた専門技術は、各社から特殊な製品を委託される要因の1つだ。
 「当社では、創業時から金属やアクリルの特殊加工を得意としています。さらに、工場が首都圏にあるため、期限の押し迫った製品であっても対応が可能です」
アブレイシブと呼ばれる研磨剤を含む水を用いて切断するウォータージェットや、薬剤を用いて金属の表面に溝を作り出すケミカルエッチングなどの技術を駆使し、製品の製造にあたる。
 また、表面処理技術においては、あらゆる加工法に対応する。
例えば、アルマイトと呼ばれる、電極処理による皮膜の形成によって、肉眼では見ることができない無数の穴に染料を流し込むという技術にも対応している。この技術を用いれば、金属でありながらさまざまな発色が可能となるのだ。その他、現在では、受注可能な企業が全国でも数えるほどしかないといわれる特殊金属加工技術により、難しい案件が持ち込まれることが多いのだという。
 「スーパーブランドや一流ホテル、外資系企業といった導入先も珍しくありません。当社の技術を知る 設計会社やデザイン会社から、他社で技術的に難しいと断られた製品を依頼されることもしばしばあります。当社は加工メーカーのためデザイン部門はありませんが、技術的に実現可能か否かというご相談に乗ることは可能です」

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