不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2008.01.14 11:38

岡村製作所 上質な執務空間演出するオフィスシステム デスク・収納・パネル自由自在の構成が可能

 岡村製作所(横浜市西区)はオフィスシステム「PROSTAGECREST」を今月から販売開始する。今回の商品は平成13年に同社で発売された「PROSTAGE」の上位機種で、上質な執務空間を求めるオフィスワーカーに向けたものである。コンセプトを「洗練されたデザインとユーザビリティを高い次元で融合し、ビジネス空間のクオリティを高めていく」としている。
 同システムはデスク・収納・パネルの3つの機能で構成されており、自由に組み合わせられるようになっている。
 デスクの天板はエッジ部の形状によって2種類あり、デスク上面の奥にある配線カバーは開閉タイプで、どの位置からでも配線スペースにアクセスが可能である。脚は通常のL字型の脚に加え、天板の連結部で支える「共有脚」や収納が脚を兼ねる「袖脚」の仕様からも選択が可能で、これによりパーツとコストの削減を図る。
 収納部の特徴は、ワゴン・袖脚・ラテラルキャビネットのどちらからも使いやすいライン把手を採用し、軽く指をかけるだけで扉の開閉をスムーズに行えることである。デスク上部のフラップドアキャビネットには、扉が滑らかに動作する独自の開閉モーション機構で、静かで快適な操作性を実現している。
 デスク本体のカラーは3種類、天板のカラーは4種類で、これらに合わせてワゴンやフラップドアキャビネ ットの前面板のカラーを選ぶことができる。価格は18万6900円。同社では初年度の販売目標を6億円としている。

三洋電機 配線方式の変更に対応した業務用エアコン ファンを一つに集約し軽量化に成功
 三洋電機(大阪府守口市)は、リニューアルにおける室内・室外ユニット間の既設配管・配線の再利用に対応した店舗・オフィス用エアコン「エスパシオシリーズE形」全11クラス、575機種を今月より発売する。
 同社は地球温暖化防止など環境問題への解決に取り組み、地球との共生進化を目指した空調技術の開発を進める中で、業界初となる「室内外接続線オート認識機能」を搭載した同製品を開発した。現在、業務用エアコンの室内・室外ユニット間の接続配線方式は、3線式(1電源方式室内渡り電源・内外接続線兼用・電源線分離方式)、4線式(1電源方式室内渡り電源・内外接続線別)、2線式(個別電源方式室内ユニット別電源)の3方式が混在している。3線式から4線式・2線式にリニューアルする場合、配線を新たに引きなおす必要があったが、「室内外接続線オート認識機能」により、既存設備の室内外ユニット間配線が2線・3線・4線のあらゆる配線方式の再利用に対応する。従来から可能だった既設配管再利用に加えて、既設配線再利用によってリニューアルの範囲も大幅に拡大するとともに、リニューアルの工期・工程を短縮することができる。また、工事に伴う廃棄物を削減することも可能となる。
 14kw・16kwタイプはこれまで2つあったファンを1つにまとめ、従来機種と比較して容積26%、重さ27%、高さ26%をそれぞれ削減し大幅な軽量化に成功している。一般標準機の「エスパシオシリーズ」の価格は75万9000円から、高級機の「スーパーエスパシオシリーズ」の価格は79万円からである。

ニチエー吉田 あらゆる壁面に対応消去・除去も容易に 落書き・張り紙を防止する施工システム
 ニチエー吉田(静岡県浜松市)は、落書き・貼り紙などを消去・除去し外壁のさらなる汚れを防止する一貫責任施工のシステム「CDFシステム」を開発した。同社では施工において品質管理、環境管理、労働安全衛生の3システムを各現場にて運用している。
 このシステムは落書きや貼り紙に対し、落書きされにくい表面を形成し、さらに落書きされても専用消去材または、粘着テープにてきわめて容易にその消去・除去が可能となる。
 新設建造物には施工面の保護ならびに美装を目的とした「下地遮蔽層」、落書き・貼り紙されにくい表面を形成する「落書き・貼り紙対策層」を構成する。既設建造物に対してはコンクリートの表面状態に対応した「不陸調整層」と、「下地遮蔽層」、「落書き・貼り紙対策層」を構成する。
 同システムはコンクリート構造物や打放しコンクリート建造物をはじめ、タイルやレンガなどの壁面素材、鋼材、シャッターやプラスチックなど、さまざまな場面においても施工可能である。また、従来のシステムでは消去しにくいといわれるゴールド、シルバーなどメタリック系塗料にも対応する。

三菱電機 連続記録時間約2倍の監視レコーダー 画像圧縮方式MPEG-4を搭載
 三菱電機(東京都千代田区)は、映像監視カメラシステムに用いるデジタルレコーダーの最上位シリーズとして、「三菱デジタルレコーダーDX-TL6000シリーズ」の発売を先月25日から開始した。
画像データの保存・検索などの操作性向上や機能の充実、およびスムーズな動きの再生画像が求められている中、同社はデジタルレコーダー「DX-TL5000シリーズ」の上位シリーズとして、従来比約2倍の 長期間連続記録・保存と簡単な操作、滑らかな記録・再生画像を兼ね備えた同シリーズを開発した。
 同シリーズは画像圧縮方式MPEG4の採用により、記録データのサイズがこれまでに比べ約2分の1以下となっている。容量が1TBの「DX-TL6000-5012」の場合、カメラを16台接続し各カメラ毎秒1フレーム記録の設定で約1年間の記録が可能である。
 内蔵ハードディスクの容量は500GBから1・5TBまでのタイプがあり、1TBタイプの「DX-TL6000-5012」の本体価格は152万2500円である。同社では、シリーズの各タイプの月産台数それぞれ100台を見込んでいる。

ABC商会 木材・合板などの廃材を再利用の目隠しルーバー 木の自然な質感再現エコマークを取得済
 ABC商会(東京都千代田区)は、廃材から作られる木材・プラスチック再生複合材を使用し、自然な質感で建物の外観をやさしく包み込み、木のぬくもりを感じさせる、エコマーク取得の目隠しルーバー「アースデッキカオス」を発売している。
 同製品はあえてバラつきのある溝加工、サンディング処理を施し、今までにない柔らかな表現を演出している。使用される木材、プラスチック再生複合材は表面強度に優れキズが付きにくい材質で、施工後5000時間(約10年)経過し、その間紫外線や風雨にさらされても施工時の美しさを損なうことはない。製品本体は木材・合板・各種ボードなどの木質系廃材と梱包財などの廃プラスチックを主原料に加熱成型している。このため、使用後も再度リサイクルが可能で、循環型の環境に配慮したつくりとなっている。
 また、同製品は環境に配慮したもので、JISA5741「木材・プラスチック再生複合材」に準拠しており、表示記号「R90」に相当する。
 参考施工費は1㎡あたり1万円で、製品はすべて受注生産品(受注後納期2〜3週間)となっている。

東洋鋼鈑 三大欠点を克服した銀鏡めっき鋼板 シンプルな構造にかかわらず95%以上の反射率
 東洋鋼鈑(東京都千代田区)は、銀鏡めっき工業化の長年の課題であった黄変・密着性・シケの三大欠点を克服して、世界で初めて「金属板への銀鏡めっき処理技術」の確立に成功した。この技術は昨年11月に 同社から製造・販売が開始された銀鏡めっき鋼板「ミラーコートK」に応用されている。
 同製品は金属板(亜鉛めっき鋼板やその他表面処理金属板、ステンレス鋼板、アルミ板等)の表面に銀鏡めっき処理を施し、皮膜構成はアンダーコート、銀鏡めっき膜、トップコートのシンプルな三層構造にもかかわらず、何層もの増反射膜なしで全反射率95%以上を確保している。
 また、同製品は光ダクトシステム「どこでも光窓」の素材にも採用されている。非住宅用における同システムは、住商鉄鋼販売(東京都中央区)が手がけている。
 同システムは、鏡面を内側にしたダクトの中に自然光を取り込み、光を搬送するものである。高い反射率を利用して、ビル内部の窓の設置が難しい場所にも、照明器具を使用することなく自然光を導入することが可能となり、CO2の削減といった省エネルギー対策やコスト削減に効果を発揮する。

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