不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.09.10 17:13

文化シャッター 室内空間より有効に活用 天井収納型の電動間仕切 密閉性高めJIS規定最高位の遮音性能を実現
 文化シャッター(東京都文京区)は、今月15日より、天井収納型の電動間仕切「プレフラッシュ」を発売する。
 会議室やホテルの宴会場、レストランなどでの使用が想定されており、スチール製の本体パネルを1枚ずつ天井内に収納するバーチカルスライド方式だ。用途や収容人数に応じて、スペースを広く使ったり分割したりと室内空間をより効率的に活用することができる。
 遮音性を高めるため、パネル内部に吸音材としてグラスウールを組み込み、合成ゴム製の遮音シートを両サイドに貼り付けパネルの振動を抑えている。パネルのジョイント部に取り付けられた遮音ゴムは、閉鎖時の密閉性を高める。またガイドレールには、音漏れを防ぐシーリング材として、フィン付モヘアを取り付けた。これらの工夫により、日本工業規格が規定する最高位の遮音性等級「T-4」等級を実現している。
 設計範囲は最大間口7・5m、最大高さ4・6mである。最大間口を1連で対応するとともに、可動中柱を用いて、最大23・4mの大開口を3連装のパネルで仕切ることもできる。パネル1枚ごとの高さは393㎜、天井内の収納ボックスの高さは670㎜。開閉速度は毎分2・4mだ。安全性を考慮し、障害物感知機能を標準装備している。
 標準価格は、間口6m×高さ2・4mの場合で435万円。初年度1億円の売上げを見込んでいる。

ロープの揺れを解析・推測引っ掛かりによる損傷防ぐ
 長周期地震時のエレベーター停止事故防ぐ鹿島建設エレベーター地震時管制運転フロー鹿島建設(東京都港区)は、長周期地震に対応したエレベーター地震時管制運転システムを開発した。
 超高層ビルで発生する、エレベーターロープの引っ掛かり事故による停止を未然に防ぐことが目的で、今年7月に竣工した同社の本社ビルにも導入されている。長周期地震が発生した際、建物内に設置した地震計で入力加速度を計測し、あらかじめ入力しておいた建物とエレベーターのデータに基づき、ロープの揺れをリアルタイムに解析・推測。揺れ幅が過大な場合には、揺れが一定以下に収まるまでエレベーターの運転を停止するシステムだ。超高層ビルの場合、ゆっくりした揺れが長時間継続することにより、エレベーターロープが共振し、大きく揺れて損傷してしまう。従来の地震時管制運転装置では停止時間が1分程度であるため、一旦揺られたロープがその後も揺れ続け、運転再開後に昇降路内の突起物に引っ掛かる可能性が高くなる。同システムは、こうして起こる損傷を防ぐものだ。
 ロープの揺れ具合を解析し応用するためには、超高層建物の地震動解析技術と、それをリアルタイムで行う技術が必要であり、同社は今回その開発・実用化に至った。
 エレベーターメーカーの制御とは別系統のシステムであるため、複数の異なるメーカーのエレベーターに適用することができる。また既存建物についても、建物やロープのデータが取得でき、現行の地震時管制システムが導入されているエレベーターであれば、適用することが可能だ。
 同社は自社設計・施工の超高層ビルに採用していく他、既存の超高層ビルにも採用を薦めるとしている。

タムロン メガピクセルカメラ対応の高画質レンズを発売 EVホールなど狭い場所の監視に最適
 タムロン(さいたま市見沼区)は、メガピクセル対応バリフォーカルレンズModel、M13VM246(マニュアルアイリス)とM13VG246(DCオートアイリス)の販売を開始した。
 監視画像をより高画質にするメガピクセル対応カメラの性能を、最大限に発揮する目的で開発されたものだ。
 高度な光学設計技術を採用し、画面中心から周辺に至るまで均一で高解像、高コントラストな画像を実現。画面周辺部の画質は、従来レンズ比約2倍の解像力となった。
 非球面レンズを採用し、諸収差を抑えて高画質化とともにコンパクト設計とした。広角側を画角111・3度、大口径のF/1・2と明るいF値としながら、サイズが抑えられている。また逆光で発生する乱反射によるモヤなどを低減するため、独自のマルチコートを採用している。
 広い範囲を高画質で写し取るため、エレベーターホール、個人店舗などの狭い場所におけるカメラ1台での監視が可能となる。
 製品概要は、いずれもイメージャーサイズ1/3、焦点距離2・4〜6m、ズーム比が×2・5である。価格はオープン。

トステム 室内からフレーム見えない大開口サッシの販売を開始 窓の大型化と美観にこだわり開発
 トステム(東京都江東区)は、大開口サッシ「ワイドウィン」の販売を開始した。開口部の大型化と美観とを実現するために開発されたもので、室内側からフレームが見えない「フレームレス構造」を採用。「窓を閉めていても開いているように感じられる」ような開放的な空間を作り上げる。
 天井高を2・5mやそれ以上にする場合、あるいは1・2階を吹き抜けにする場合にも対応できるよう、サッシ高さは網戸を含めて最大サイズ2830㎜(特注対応)とした。網戸により視界が遮られないよう、新開発の「ロール式収納網戸」を搭載し、収納時には室内側から見えなくなる。内蔵された上下のキャタピラが連動して動くため、大型網戸でも開閉はスムーズだ。
 防犯性と意匠性を同時に高める「框内蔵クレセント」は、室外からはクレセントの位置が見えない仕組みだ。
 また室内側と室外側のアルミ形材との間に樹脂を挟むことで、外部の熱の影響を受けにくくする「サーマルブレイク構造」や複層ガラス仕様により、高い断熱性能を実現している。
 カラーはシャイングレーとナチュラルシルバーの2色。価格はサイドスライド+FIX(HK)の幅1690㎜×高さ2430㎜で38万5000円(税抜、ガラス代・組立代・取付代別途)、FIXの幅1690㎜×2430㎜で21万5000円である。発売後1年で約10億円の売上げを目標とする。

旭トステム 金属系サイディング材に防汚機能付を大幅に増加 雨で汚れ洗い流し、外壁の美しさ維持
 旭トステム(東京都江東区)は、セルフクリーニング機能付金属系外壁材「Danサイディング」シリーズの商品を増加し、販売を開始した。
 「Danサイディング」は、自然な表情を備えた金属サイディングである。ラインナップ中の幾つかの製品に、雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング機能が追加され、金属サイディング製品全体の約6割をカバーする品種で、防汚タイプを選択することができるようになった。
 該当製品は、iD塗装品の新商品である新柄「シャフトSX(2色)」と新色「ティーレSX(1色)」、iD塗装品以外の超深絞りシリーズ2柄9機種、深絞りシリーズ7柄31機種である。また従来のiD塗装品(塗膜10年保証)を対象とした「セルクリンコート品」に加え、スリートン塗装品、スパッタ塗装品、単色ビーズ塗装品にも同等のセルフクリーニング機能を備えた「セルクリンコート・ライト品」が加わった。これにより、上下張り分けする場合などにも防汚機能付き商品を使用することが可能となった。
 すべて受注生産で、価格は「シャフト」が約5009円/、「シャフトSX」が約5741円/など。セルクリンコート品、セルクリンコート・ライト品で、発売1年後に約12万の出荷を目指す。

リンテック ガラス装飾デザインフィルムに新柄追加 紫外線カットし退色を防止 サンプル帳も見やすく一新
 リンテック(東京都板橋区)は、ガラス装飾用デザインフィルム「ミストラス」に新柄6アイテムを追加し、10月1日より販売を開始する。
 「ミストラス」は、窓やパーティションなどのクリアガラスに貼り空間を演出するもの。透過光を霧(ミスト)のような曇りガラス調に拡散したり、ガラス面に白色のデザインパターンをあしらったりと、シチュエーションに応じた独自の装飾を施すことができる。
 紫外線をカットして室内調度品の退色を防ぐ他、一部の製品には、ガラス破損時の飛散防止効果も備えている。
 今回追加された新柄は、白色ドットパターン「ホワイトドット」や、その応用であるグラデーション柄「グラデーション」「ウェーブ」、和の雰囲気を備えたエンボス柄「クロスロード」、幻想的な高級感を演出するエンボス柄「スクランブル」、カーボンファイバー柄「カーボン」である。
 製品ラインナップは従来品と合わせて計25アイテムとなり、これに併せて9月からサンプル帳も一新された。
 価格は新柄の「ホワイトドット」「グラデーション」「ウェーブ」が1万500円/。「クロスロード」「カーボン」「スクランブル」が8400円/である(いずれも税込)。

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