不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.08.27 10:44

内田洋行 完全ケーブルレスのICカード対応収納家具 「フェリカ」でキー開閉利用履歴の蓄積も可能に
内田洋行(東京都中央区)は、ICカード対応収納家具「UGUARDSECURAGE(ユーガード・セキュレージ)シリーズの新製品「セキュレージラテラルタイプ」の販売を開始した。
同製品は、より高度なセキュリティの確保と、資料の閲覧・検索のしやすさとの両立を目的に開発されたものだ。
各引き出し同士を赤外線通信で結ぶシステムを開発したことで、ラテラル(一括施錠)タイプにおいて完全ケーブルレスを実現。開閉時のコード断線の恐れがなく、引き出しだけの入れ替えも容易に行うことができる。
また、非接触ICカード「Felica」を採用し、既存のFelica対応の社員証、学生証やおサイフケータイ機能内蔵の携帯電話などでキーを開閉することができるため、管理者への施開錠依頼が不要の上、利用履歴も蓄積できる。
非常解錠用錠前が無いことから、保管の手間を防ぐとともに、紛失時のリスクを回避する。転倒防止として、本体の床や天井、壁への固定も可能だ。
サイズは幅900㎜×奥行450㎜×高さ1050㎜。価格は「SECURAGEHS/FELA10」(オフホワイト、ペールグレー)が70万3500円、「SECURAGESU/FELA10」(ネオブラック)が71万850円(いずれも税込)である。

日立製作所 360度どこからでも見られるディスプレイ 重量1kgの小型サイズリアルタイム通信も可
日立製作所(東京都千代田区)は、360度立体映像ディスプレイ技術を開発した。
 同社は平成16年、360度立体ディスプレイ「Transpost」を発表。複数方向から撮影した映像をプロジェクターで回転スクリーンに投影する方式で、据え置きでの使用が想定されていた。
 今回はこの技術を基に、より身近な利用を促進するため、回転機構を搭載しないシンプルな構造とし、装置の小型化を実現するとともに、持ち運びも可能としたものだ。
 液晶ディスプレイの画面上に、多角錐型の鏡を逆さまに置いたシンプルな構造を採用。複数方向から撮影した被写体の映像を一倍の画像に合成し、ディスプレイに表示して、鏡を通して見る仕組みだ。ディスプレイ周辺を回り込めば、どの方向からでも映像を見ることができる。
 12型の液晶ディスプレイを用い、12方向からの映像を映し出す装置を試作したところ、映像の表示サイズは幅2㎝、高さ4㎝であった。装置のサイズは幅20㎝×奥行20㎝×高さ10㎝、重量1である。
 表示に用いる合成映像は、従来の「Transpost」と同じであるため、開発済みの専用撮影システムと併用することにより、リアルタイムで立体映像通信を行うことができる。映像の表示サイズは、ディスプレイのサイズに応じて変更する。
 日立製作所では、特別な展示やエンターテイメントに限らず、日常的な場での利用が可能になるとしている。

三菱電機 全フィルター交換不要な空気清浄機 カルキ水自動回収システムで加湿フィルターの掃除も不要
 三菱電機(東京都千代田区)は、加湿空気清浄機「ラクリアエア」をはじめとする空気清浄機の新機種5タイプを、9月1日より順次発売する。
 「ラクリアエア」は、集塵・脱臭フィルターに水洗いで能力回復する新フィルターを、加湿フィルターには水垢の付きにくい「交換&お掃除レス・ディスク気化式」を採用することで、全てのフィルターの交換を不要にした。
 従来の集塵フィルターは、水洗いするとホコリを吸着する帯電機能が落ちてしまったが、新フィルターは表面に撥水剤を塗布することで、水洗いを可能としたものだ。脱臭フィルターには、水洗いで脱臭効果が回復する活性炭を増量した。
 また「カルキ水回収システム」を搭載することで、給水のたびにカルキ濃度の高くなった水を自動的に回収し、新しい水を補給。水垢(カルキの結晶)がこびりつかないため、加湿フィルターの掃除は必要ない。
 「カルキ水回収システム」は水受けトレイ内の臭い成分も同時に回収するため、水の脱臭効果を持続させることも可能となった。
 「ラクリアエア」のサイズは高さ626㎜×幅340㎜×奥行257㎜で、重量は10・3。9月中旬より発売され、価格は6万9300円(税込)である。

ブラザー工業 小規模オフィス用カラーレーザーシリーズ 新開発のレーザーエンジンでカラー毎分20枚の高速印刷
 ブラザー工業(名古屋市瑞穂区)は、カラーレーザーシリーズのスモールオフィス向けブランド「ジャスティオ」を立ち上げる。
 小規模オフィスで求められる「印刷物のカラー化」「多機能かつ省スペース」というニーズに対応するため、一度の印刷工程で4色のカラー印刷を行うカラーレーザーエンジン「タンデムエンジン」を開発。同エンジンの採用により、原稿自動送り装置付のカラーレーザー複合機では最小サイズとなる高さ4820㎜と、カラー・モノクロともに毎分20枚(同社従来機種の場合、カラー最高8枚/分)の高速印刷とを実現した。
 他にも自動両面スキャナや豊富なダイレクト機能、最大800枚の大容量給紙など、使いやすさを追求した機能を搭載している。
 今年9月上旬より販売開始され、価格はオープンだが、複合機のフラッグシップモデル「MFC-9640CW」が12万円程度、FAX付の[MFC-9440CN]が11万円程度、FAX無の「DCP9040CN」が9万円程度、プリンタ「HL-4040CN」は6万円程度の予定だ。10月には同ブランドより、モノクロレーザー複合機「MFC-8660DN」を発売する。

アイゼット 蛍光灯1本で2本分の照度電気使用量2分の1に削減 特殊加工の反射板で光を有効利用
 アイゼット(長野県上伊那郡)は、蛍光灯用照明器具「RE-Light(リ・ライト)」を開発し、販売を開始した。同製品は、特殊コーティング処理を施した高効率反射板により、光を有効利用するものだ。
 陽極酸化処理を施したアルミ母材を使用し、反射面にはチタン、シリコンなどを用いたガラス状物質をPVD(物理蒸着)コーティングする。この高効率反射板を採用することで、入射した光線をほとんど吸収しない、光の反射率約94%を実現した。加えて光学的に設計した反射角を採用し、光をより効率よく下方に反射させる。
 従来の蛍光灯に比べ、照度を1・5倍から2倍にまで高める。また反射板は基材と一体化しているためメンテナンスも容易で、汚れにくく耐久性に優れている。表面が黄ばんだり剥げたりすることが少なく、長期間高効率反射率を保つ。
 照度を維持しながら管球数を減少できるため、電気使用量、管球交換費などのランニングコストの削減につながる。またそれに伴い、二酸化炭素の排出も減らし、環境に貢献する。
 事務所をはじめ物販店舗やショールーム、病院、学校、スポーツジムなど多彩な空間での使用を想定し、50㎜の薄型設計を採用。シャープで現代的なデザインとした。価格は1台2万5400円(蛍光灯1本付、税込)。初年度10万台の販売を見込んでいる。

ルナン研究所 ガスケット不使用の工場完成品・格安天窓 アール屋根含む全ての屋根に使用可能な万能型
ルナン研究所(茨城県水戸市)は、ガスケットを使用しない「ルナン天窓」を販売している。
 通常普及している、天窓にガスケットを使用する工法は、水分の浸入を防止しにくいため、浸水によりアミ鉄部が錆びて起こる膨張破損や、寒冷地においては凍結破損の発生などの問題がある。またガラス小口がガスケットで拘束されることにより、水平地震時に衝撃を受け破損する恐れもある。
 同製品はこれらの問題を解決するために開発されたものだ。ガスケットを使用せず、工場でガラスをシーリング加工し、現場に直接納品する。アミ入板ガラスの小口が浸水しないため、アミ鉄部が錆びず、またガラス小口を拘束しないため、水平地震の際にも拘束反力がなく破損が起こらない。
 単ガラス用・ペアガラス用の30分耐火品で、幅1m×長さ2〜8mの単窓と連結可能な長尺窓だ。折板・瓦棒・コロニアル、アール屋根など、全ての屋根に使用することができる。
 板ガラス工事完了済みの完成品を納品する形であるため、工期を短縮する。
 製品は全て受注生産となり、6・8㎜単ガラス1あたりの価格は、10枚単位の注文で2万6000円より(取付費別途1900円/)。ルナン研究所では、店舗などの他、倉庫や工場などでの使用も想定している。

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