不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.07.09 14:41

クリード・オフィス投資法人「けやき通り」に面する角地に立地 ワンフロア90坪の希少性立体駐車場45台も備える
 クリード・オフィス投資法人(東京都千代田区)は、「ソロンけやき通りビル」を取得した。取得価格は14億5000万円、取得先はクミ興産である。
 同物件は、福岡市中央区に立地する、平成元年竣工のオフィスビル。低層階には店舗が入居している。地上7階建て、敷地面積685・12㎡、延床面積2789・59㎡、賃貸面積1978・60㎡の規模で、立体駐車場45台を備える。
 福岡市営地下鉄空港線「赤坂」駅より徒歩6分の距離で、市内の代表的商業地である天神地区と城南地区を結ぶ幹線道路である「けやき通り」に面しており、交通利便性・視認性ともに優れている。周囲のオフィスビルやマンションの1階には美容院や飲食店舗などが数多く入居しており、繁華性も高い。
 全面タイル張りの外観に加え、ワンフロア90坪、各階個別空調、立体駐車場などの条件は周辺エリアにおいて希少性が高く、優位性を有するとしている。現在のエンドテナントは4社で、稼働率は100%である。

<ポートフォリオ拡大>東急リアル・エステート投資法人 東急エージェンシー本社ビルを85億円で取得 「赤坂見附」他5駅が利用可能
 東急リアル・エステート投資法人(東京都渋谷区)は、「赤坂四丁目ビル(東急エージェンシー本社ビル)」の取得を決定した。
 取得価格は85億円、取得先は東急エージェンシーと東急不動産が組成した特定目的会社のアミット・インベストメント。取得予定日は平成20年1月末日である。
 同物件は港区赤坂四丁目の青山通り沿いに立地する平成15年竣工のオフィスビルで、現在は東急エージェンシーが本社ビルとして入居している。地上9階地下1階建て、土地面積712・49㎡、延床面積5002・36㎡の規模だ。東京メトロ銀座線・丸の内線「赤坂見附」駅より徒歩4分、東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町」駅より徒歩4分と、5線の利用が可能であり、交通利便性が高い。
 オフィスフロアの基準階面積は420・72㎡で、天井高2700㎜、OAフロア135㎜、無柱空間、個別空調などの設備を有する。
 また赤坂御用地に近く、新宿副都心を望む眺望にも優れている。中央官公庁が集積する霞が関・永田町地区に至近で、オフィスビルやホテル、飲食店舗・小売店などが集積するエリアであり、再開発などにより今後もオフィス需要が高まるとみられる。
 現在の総賃料収入は4億1000万円だ。テナントの東急エージェンシーとは、受益権譲渡契約と同時に譲渡実行を停止条件とする5年間の定期借家契約を締結しており、引き続き同社が入居することになる。

日本リテールファンド投資法人 札幌市に来年竣工予定の商業施設 「すすきの」駅徒歩2分幅広い層の客層見込む
 日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区)は、「(仮称)チアーズ札幌」の取得を決定した。取得価格は27億5000万円で、取得先は、ケネディクスグループのケイダブリュー・プロパティ・ファイブである。
 同物件は、札幌市中央区において平成20年10月に竣工予定の商業ビルで、同法人は竣工後の同年12月に取得を予定している。地上9階地下2階建ての規模で、土地面積は621・58㎡、延床面積は5132・50㎡である。
 札幌市営地下鉄南北線「すすきの」駅から徒歩2分の距離で、2つの道路に面しており、2方向からのアプローチが可能である。加えて特徴あるデザインを施し、視認性をより高める。「大通り」エリアと「すすきの」エリアの中間に位置し、周辺はオフィス街を後背地としながら、ホテルや商業施設、飲食店舗などが集積しており、幅広い層の顧客を見込めることなどを評価した。
 テナントは飲食店舗などを予定している。

GEリアル・エステート 「大宮センタービル」残り持分を取得 一棟全体を合計245億円で取得
 GEリアル・エステート(東京都港区)は、「大宮センタービル」の持分49%を取得した。売主はSBSホールディングスの子会社エーマックスが組成する特別目的会社で、取得価格は125億円である。
 同社は昨年12月に、同物件の持分51%をエーマックスより120億円で取得しており、今回の売買契約締結により、1棟全体を所有することとなる。合計価格は245億円だ。
 同物件は、埼玉県さいたま市に立地する、地上14階地下1階建てのオフィスビルである。竣工は平成5年、敷地面積3542・69㎡、延床面積2万3585・70㎡の規模だ。
 JR各線・東武鉄道線・埼玉新都市交通線「大宮」駅西口のオフィス街に位置しており、駅からは徒歩5分の距離。

東京グロースリート投資法人「小倉」駅徒歩圏内の立体駐車場パークアンドライド利用も見込む
 東京グロースリート投資法人(東京都千代田区)は、「小倉興産東駐車場」を取得した。オリジネーターの親会社であるアパマンショップホールディングスの開発物件で、取得価格は11億円だ。
 同物件は北九州市小倉北区に立地する、平成16年竣工、地上3階建ての立体駐車場で、JR「小倉」駅から徒歩7分の距離である。土地面積4360・12㎡、延床面積7718・75㎡の規模で、車室数は453台だ。
 北九州市の中心都市部の「小倉」駅に徒歩圏内であることから、隣接する商業施設「アジア太平洋インポートマート」の利用者などの他、通勤・通学者のパークアンドライド(最寄り駅の駐車場に停車後、公共交通機関を使用する)としての利用も見込めるとしている。
 取得後に駐車場を運営するテナントの小倉興産は、アパマンショップホールディングスの子会社である。月額賃料は724万8000円。

リプラス・レジデンシャル投資法人 都内はじめ各地レジデンス12棟を79億円で取得 資産ポートフォリオ10%増で今期の業績予想比は5%増益
 リプラス・レジデンシャル投資法人(東京都港区)は、レジデンス12棟を取得した。取得価格は合計79億1600万円。売主はいずれも、リプラスの組成した特別目的会社である。
 物件は「ヴィアーレ上杉三丁目」「ハーモニー上北沢」「ステージア勝川」「ステージア黄金」「ドリームネオポリス鶴見」「プレミオ兵庫」「セントアミー西天満」「NKR呉服町」「アークハイム新潟」「グリーンヒルズ芦花」「ロフティー平井」「グラン・コート黒川」の12件で、内訳は、ワンルームタイプの共同住宅が8件、ファミリータイプの共同住宅が4件である。また地域区分としては、東京都心7区に2件、その他都内に1件、その他仙台市や名古屋市、大阪市などの地方に分散している。
 「プレミオ兵庫」は今年2月に竣工した地上12階建ての共同住宅で、賃貸可能戸数は199戸である。取得価格は22億8000万円であった。
 都心7区においては、世田谷区上北沢の地上4階建てワンルームマンション「ハーモニー上北沢」と、同じく世田谷区南烏山の地上4階建てファミリータイプマンション「グリーンヒルズ芦花」を取得予定だ。
 併せて発表された平成19年第3期の業績予想修正では、従来予想比5・1%増益、一口当たりの分配金は1万4250円となる見通しとしている。

日本レップ 名古屋圏に新たな拠点構築 東海地区への事業進出図る 愛知県内で物流施設と開発用地を取得
 日本レップ(東京都千代田区)は、愛知県豊田市の土地と、同県弥富市の物流施設を取得した。
 豊田市においては「J―REPロジステーション豊田(仮称)」を開発する。取得用地は敷地面積7385・25㎡の規模で、東名高速道路の豊田ICに至近。陸路による東京・大阪への利便性に優れている。市内には自動車関連の生産工場の数に比して物流施設が少なく、希少性の高い物件になるとしている。
 弥富市の既存物流施設は「J―REP弥富」として同社の拠点に組み込む。敷地面積が1万205・85㎡、延床面積は5958・94㎡の規模だ。
 同社は今年3月に名古屋圏初の「J―REPロジステーション愛知三好」を竣工、また6月には名古屋オフィスを開設するなど、東海地区へ積極的に進出している。

ケネディクス 住宅投資特化型の私募ファンドを組成 住特化REITの上場も視野
 ケネディクス(東京都港区)は、住宅投資特化型の私募ファンドを組成したと発表した。
 同ファンドの資産規模は約500億円で、同社の年金基金向け私募ファンドとしては9本目となる、過去最大規模のファンドだ。
 投資対象は賃貸住宅38物件で、地域は首都圏・大阪・名古屋・札幌・仙台・京都など全国の主要都市に分散している。
 同社開発の築浅物件を中心に、スポンサー会社などが直接物件を取得し収益の安定性を図るなどして、組成直後からキャッシュフローを投資家に還元できる仕組みだ。
 同社グループ運営のケネディクス不動産投資法人はオフィスビル特化型だが、グループでは私募ファンドを通じて積極的に住宅投資を継続する。住宅特化型REITの上場も視野に入れている。

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