不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.06.25 17:00

日立製作所/内田洋行 新しいデザインに基づくオフィステーブルを開発 人の気配検知して映像映し出すパーティション
 日立製作所(東京都千代田区)と内田洋行(東京都中央区)は、新しいデザインコンセプトに基づくオフィステーブルを開発した。
 今回2社は、榎本文夫アトリエとテラダデザイン一級建築事務所と共同でプロジェクトを立ち上げ、「人と自然」「人と人とのコミュニケーションやつながり」を重視したオフィス環境の演出というコンセプトに基づき、ITとデザインを駆使して4種のオフィステーブルを制作した。
 「窓辺(まどべ)」は、遠隔制御IPカメラからの遠地の自然の景色を、テーブル上のパーティションに埋め込まれた小窓越しに映し出す。
 「陽炎(かげろう)」はカウンターテーブルで、ロビーや休憩コーナーでの利用を想定したもの。卓面に人が触れると、映像が浮きあがったり消えたりする仕組みだ。日立製作所の「シルエットカウンター」技術(テーブル上に投影された影に反応して動作を起こすインターフェース機構)を採用している。
 「波紋(はもん)」は、打ち合わせ等での利用を想定している。テーブルに内蔵されたセンサが周囲に集まる人達の気配を検知し、その結果を、色や形を変化させながら波紋のような映像に置き換えて、テーブル上に映し出す。
 「垣間(かいま)」はオフィス用のフリーアドレステーブル。パーティションの代わりに、天板に均等に開けられた小さな穴に枝を差し込み、テーブル上の個人の作業領域を区切るものだ。
松下電工 ビル用マルチエアコンも一元管理が可能に 照明・動力・空調を同時に制御ほぼ全てのメーカー製品対応
 松下電工(大阪府門真市)は、設備管理システム「エミット・ビルコントローラWeLBA(ウェルバ)500ビル用マルチエアコン通信機能付」の販売を開始する。
 「エミット・ビルコントローラウェルバ500」は、延床面積2000㎡〜2万㎡のビル向けの設備管理システム。平成18年8月に発売しており、これまでの機能でも照明制御・警報監視・動力制御・検針・計測・計量を一元管理するが、今回オプション機能でビル用マルチエアコンとの通信機能を追加したことにより、空調の管理も同時に可能となった。
 マルチエアコンを接続すると管理対象となる設備は増加するが、同製品では、従来の管理点数(500点)とは別に最大管理点数256リモコン単位(室内機を制御するリモコン数)のマルチエアコンを管理できるようになっているため、接続されている他の設備の数に影響されず、マルチエアコンの接続数を検討することができる。
 また新たに、業界で初の試みとなる執務者が業務用パソコンから室温の変更を送信する「室温リクエスト機能」も備えた。
 マルチエアコンとはRS232C通信により信号授受を行うため、他のメーカーがラインアップしているRS232C通信インターフェイスを用いれば、ほぼ全てのメーカーのビル用マルチエアコンと通信することができる。
 小売価格は、システム合計(コントローラタイプ1台、インターフェースユニット1台、各種端末機器120台の場合)で約600万円より(工事費別)。
 来年度の販売目標を200システムに設定している。

青木建築設計 ワンアクション指紋認証ドアロック 従来品改良しセンサー感度等が向上
 青木建築設計(埼玉県吉川市)は、指紋認証ドアロック「レオプラスSE」を扱うウェブ上の取付・販売店「AokiConstructionDesign」をリニューアルオープンした。
 同製品は平成17年に販売開始した「レオプラス」の指紋センサー・基盤等を見直し改善したもの。音声ガイド機能・音声警報機能・ワンアクション指紋認証・ワンアクション施錠等が追加された。
 開錠の際には製品のカバーを持ち上げ、ランプが点灯したら指を挿入する仕組み。外部からの施錠については、オートロックの場合はドアが閉まれば自動的に施錠し、マニュアルロックの場合は保護カバーを持ち上げると施錠が完了する。なお指紋は99個まで登録可能である。
 配線は不要で、単三電池4本と電池切アラーム、非常電源(9V電池)で作動する。
 「ガンメタリック/シルバー」と「ゴールド/シルバー」のカラー2種を揃えており、価格は12万円。関東圏内の取り付け費用は1万5000円だ。
 なお今年7月末日まで、製品のみの価格で取り付けも行う「お取り付け費コミコミキャンペーン」を実施中である。

日立アプライアンス 冷え過ぎ制御ユニットにセンサー搭載し除湿運転 温度むらを抑えるワイド気流ウイング
 日立アプライアンス(東京都港区)は、業務用エアコン向け室内ユニット「新爽快除湿てんかせ4方向」の販売を開始した。
 同製品は、通常の冷房・暖房運転に加え、梅雨の時期や夏場の空調による冷え過ぎを抑えながら除湿運転を行う業務用エアコン向け室内ユニットに、新たに「湿度センサー」を搭載したもの。
 従来製品と同じく、吸い込んだ室内空気を冷やすことにより除湿し、その空気を再度暖めて冷え過ぎを抑えるために吹き出す仕組みを継承しており、店舗・オフィス用エアコンおよびビル用マルチエアコンの両方に接続が可能である。
 新たにセンサーを搭載したことで、室内の温度のみならず湿度も検知し、3段階の「爽快除湿運転」を行う。操作は標準リモコンで行い、「温度優先ドライ」「中間ドライ」「湿度優先ドライ」の中から選択して設定する。
 温度むらを抑えるため、室内ユニット吹き出し口「ワイド気流ウィング」を新たに搭載した。強力な気流でパネル4隅の気流の死角を無くす。
 また、大規模な空調管理が可能な集中制御システムに対応した室内外ユニット間の新制御伝送方式「HLINKⅡ」を採用しており、同社「HLINKⅡ」対応の集中制御システムおよび室外ユニットと組み合わせた場合、最大で室外ユニット64台、室内ユニット160台の制御を可能とした。
 10機種を備え、システム相当馬力は1・0〜3・3馬力。室内ユニット本体価格は31万円〜41万4000円である。

東芝ライテック 誘虫率低減のカット膜 高効率ランプにも採用 昆虫を寄せつけないUVカット膜
 東芝ライテック(東京都品川区)は、セラミックメタルハライドランプ「UVカット膜付ネオセラ〈プライド〉250Wタイプ」の販売を開始した。
 同社は今年3月、ランプから照射されるUVを99%カットする透明膜を採用して昆虫の寄りやすさを約4分の1(同社水銀ランプとの比較)まで低減した「UVカット膜付メタルハライドランプ」を発売している。今回の製品は、より高効率・高演色なセラミックメタルハライドランプにこのUVカット膜を採用したものだ。
 ランプには点灯時間に応じて暗くなっていく性質があり、寿命末期に必要な明るさを保つため、交換直後には必要以上の明るさを備えるものだが、同製品は調光機能付きの専用安定器と組み合わせて照度を調整することにより、点灯初期の明るさをカットして、誘虫率の低減とともに省エネも実現する。
 T形(MT250CHEWUVS)の寸法は外管径48㎜、全長240㎜、蛍光形(MF250CHEWUVS)の寸法は外管径90㎜、全長240㎜である。いずれも定格ランプ電力は245W、定格寿命は1万2000時間。
 価格はそれぞれ2万2890円、2万2365円だ。販売目標は2機種合計で年間2万本としている。

リリカラ 大豆のアミノ酸で臭いを分解する壁紙 トイレ・ペット・タバコの臭いシックハウスの原因も除去
 リリカラ(東京都新宿区)は、消臭壁紙見本帳「まめに消臭2007〜2011」を今月14日に発行し、収録商品の販売を開始した。
 「まめに消臭」は、大豆から抽出したアミノ酸を主成分とする消臭剤を表面にコーティングした消臭壁紙である。
 塩化ビニル樹脂層の上に塗布した消臭剤が、生活悪臭やペット・タバコの臭い、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドなどを吸着し、無害成分に分解・消臭する仕組みだ。
 不燃認定を受けており、加えて抗菌・抗カビ効果も備える。
 トイレ・生ゴミの悪臭の元である「アンモニア・硫化水素」、タバコの煙に含まれる「アセトアルデヒド・酢酸・硫化水素・ピリジン」、ホルムアルデヒド等、特定の成分のみ吸着分解するため、花の香りなどは消えることがない。
 悪臭の程度や環境によって異なるが、消臭効果はおよそ10年〜15年間持続する。暗室でも効果は発揮される。
 色調・柄は白・ベージュ等の無地等、「LA71031」・「LA71030」など30種を揃えている。
 巾は92〜92・5㎝で、1mあたりの価格は1000円(1090円/㎡)。同巾での切り売りも可能だ。

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