不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.06.11 18:32

クリード・オフィス投資法人「COI恵比寿西ビル」30億円で取得「恵比寿」駅徒歩5分の好立地立体駐車場18台を備える
 クリード・オフィス投資法人(東京都千代田区)は、「COI恵比寿西ビル」を取得する。取得価格は30億円、取得予定日は今年11月末まで。売主は公開されていない。
同物件は、渋谷区恵比寿西に立地する平成4年竣工の地上9階建てオフィスビルで、土地面積350・21㎡、延床面積2047・32㎡の規模だ。
 JR山手線・東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅から徒歩5分の角地に位置し、交通利便性、視認性共に高い。周囲は物販・飲食・サービス関連店舗が密集しており、IT関連企業やソフトウェア開発関連企業などを中心としたテナントの需要も高いが、オフィスビルの供給は相対的に少ない。
 1階エントランスの床や壁に大理石を施工するなど高級感のある仕様だ。貸室は各階個別空調方式を採用し、形状も整形であり、使い勝手のよさからテナント需要は高いとしている。また立体駐車場18台を備えている。
 現時点でのテナントは4社、稼働率は100%だ。

<ポートフォリオ拡大>日本レジデンシャル投資法人 投資口追加発行によりレジデンス12棟取得 東京23区内の築浅物件を拡充
 日本レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、投資口の追加発行を行う。発行口数は6万口、オーバーアロットメントによる売出しは上限1482口だ。発行後の投資口数は最大33%増の24万8291口となり、調達資金459億円を見込んでいる。調達資金の一部は、レジデンス12棟の取得に充てる。取得額は合計277億8000万円だ。
 取得予定物件は「パシフィックレジデンス武蔵小杉」「パシフィックレジデンス神田小川町」「パシフィックレジデンス早大通」「パシフィックリビュー京都駅前」「パシフィックレジデンス月島」「コスモグラシア渋谷」「パシフィックリビュー中延」「パシフィックレジデンス麻布台」「パシフィックレジデンス芝大門」「グラーナ日本橋」「ノステルコート神田」「パシフィックレジデンス代官山猿楽町/代官山パークサイドビレッジ」である。取得先はパシフィック・グロース・リアルティ、オリックス不動産など。いずれも東京23区内の築浅物件だ。
 また保有物件「ルート麻布十番」を25億7000万円でパシフィック・グロース・リアルティに売却する。売却額と簿価との差額2億7000万円は、第8期(平成19年11月期)に計上される。
 今回の取得により、同法人のポートフォリオは2551億5698万6000円に達する。第8期業績予想は、前期比30%増益を見込んでいる。投資口の増加により、1口あたりの分配金は1万3100円となる見通しだ。

アドバンス・レジデンス投資法人 板橋区の中層レジデンスを取得 主テナントは法人中心都心企業の需要見込む
 アドバンス・レジデンス投資法人(東京都千代田区)は、「レジデンス大山」を取得した。売主はオリジネーターの1社であるノエルで、取得価格は14億9000万円だ同。物件は、東京都板橋区に立地する平成3年竣工の共同住宅で、東武東上線「大山」駅から徒歩7分の距離である。地上11階建て、土地面積1676・03、延床面積3690・91の規模だ。間取りは48・24と57・66の3DKを中心としており、総戸数は59戸である。東武東上線「大山」駅からは、同線「池袋」まで5分と交通の便も良く、「大手町」駅までも約25分と近しいことから、入居者の多くは法人契約であり、安定した需要を見込めるとしている。

日本レップ 板橋区・福岡市にて物流施設を取得・開発 都心部含め各地で施設開発を推進
 日本レップ(東京都千代田区)は、板橋区の「JREPロジステーション板橋」を取得した。同物件は、東京都23区内における同社初の取得物件である。同物件は、タニタハウジングウェアが今年5月に竣工した物流施設で、敷地面積2522・30、延床面積5057・68、地上4階建ての規模である。物流事業を手掛けるヒガシ21が入居し、6月1日より稼動している。また同日、九州地区初進出となる「JREPロジステーション福岡」の工事に着工した。同物件は福岡県福岡市の箱崎ふ頭に立地する物流施設で、来年3月中旬の竣工予定だ。テナントとして福岡倉庫の入居が決定している。同社は今後、東京都心部を含めた各地において、テナントニーズに合わせた物流施設の取得・開発を推進していくとしている。
プロスペクト・レジデンシャル投資法人 地域分散図りポートフォリオを充実 千歳市の単身者向けレジデンス取得
 プロスペクト・レジデンシャル投資法人(東京都千代田区)は、「スカイヒルズ高台 」を取得した。売主はHSC、取得価格は6億9100万円である。
 同物件は北海道千歳市に立地する地上11階建ての共同住宅で、JR「千歳」駅より徒歩11分の距離。竣工は平成4年である。土地面積2401・78㎡、延床面積4712・47㎡、賃貸可能戸数120戸の規模だ。想定月額賃料は550万円である。
 JR「千歳」駅から同「新千歳空港」駅までは乗車約7分と、新千歳空港までのアクセスは良好。周囲は中低層の賃貸マンションが建ち並ぶ住宅地域だ。間取りは全て1DKで、主に単身者向けである。現在の稼働率は100%だ。
 同法人は取得理由を、地域分散の一貫として、中長期的に安定した収益を期待できる既存物件を取得することにより、ポートフォリオ全体の充実を図るためとしている。

野村不動産レジデンシャル マスターリース契約形態選択権でリスク回避 名古屋市中区のレジデンス取得 ビジネス・商業の中心街に至近
 野村不動産レジデンシャル(東京都新宿区)は、平成20年7月竣工の「(仮称)プライムアーバン鶴舞」の取得を決定した。引渡しは翌21年3月の予定だ。売主はアーキッシュギャラリー、取得価格は11億8909万6000円である。
 同物件は名古屋市中区に立地する、地上14階建ての共同住宅。土地面積553・10㎡、延床面積3215・63㎡、賃貸可能戸数104戸の規模である。間取りは全戸が南向きの1Kタイプだ。
 最寄のJR中央本線「鶴舞」駅まで徒歩5分、名古屋市営地下鉄鶴舞線「鶴舞」駅まで徒歩7分の距離であり、ビジネス・商業の中心である「名古屋」駅まで乗車約6分、「伏見」駅まで約5分と、アクセス性に優れている。また商業の中心地である「栄」「広小路」エリアも徒歩圏内である。
 周囲にはショッピングセンターを始め名古屋市公会堂、鶴舞中央図書館、名古屋大学医学部付属病院などの施設の他、名古屋大学、名古屋工業大学などが立地しており、単身社会人に加えて学生の賃貸需要も見込める。
 同物件の引渡しは竣工7ヵ月後、売買契約締結時より1年9ヵ月先となる。よって同法人は、竣工時のリーシングリスクを軽減する目的で、取得後1年間のマスターリース契約形態を、パススルー型と賃料保証型のいずれかから選択する権利を持つこととしている。

横浜市 みなとみらい21の2街区民間事業者の公募を開始 幹線道路に面したビジネスゾーン開発
 横浜市は、所有するみなとみらい21の43街区と46街区で、土地を購入の上で開発する民間事業者の募集を開始した。
 両街区ともみなとみらい21地区の幹線道路である「みなとみらい大通り」に面しており、立地特性を活かした提案を募集する。土地利用の条件は業務機能、商業機能などで、住宅は認められない。同市の企業立地促進条例の趣旨や目的に合致する施設の導入を重要な要素として評価するとしている。
 43街区の面積は約7848㎡で、価格は1㎡あたり115万4200円に設定されている。46街区の面積は約8962㎡で、価格は1㎡あたり約114万3500円に設定された。受付期間は今年7月3日まで。事業予定者は今年10月に決定する予定だ。

ゼクス 開発中の高齢者向レジデンス流動化 竣工後は子会社が賃借の上で運営
 ゼクス(東京都千代田区)は、開発中の健常高齢者向けレジデンス「チャーミング・スクウェア豊洲」(東京都江東区)を、特定目的会社を利用して流動化した。同社初の健康高齢者向けレジデンスにおける不動産流動化プロジェクトとなる。特定目的会社は、日本政策投資銀行と野村不動産ホールディングスが設立した都市再生プライベートファンド投資事業有限責任組合から出資を受け、東京スター銀行および日本政策投資銀行から調達したノンリコースローンにより施設を竣工し、保有する。
 同施設は来年5月に開業の予定。ゼクスは特定目的会社から開発に関する業務を受託し、竣工後は、同社の全額出資子会社であるゼクスアクティブ・エイジが、特定目的会社から物件を賃借の上で運営を行う。

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