不動産トピックス

クローズアップ 清掃用品編

2007.04.16 11:36

ユーホーケミカル カルシウム架橋を採用環境基準・法規制に対応 有害物質を含まない床用樹脂ワックス
 ユーホーケミカル(東京都中央区)は、環境に対する影響が極めて低い床用樹脂ワックス、剥離剤、処理剤、洗剤を開発し、トータルシステムとして清掃品質を高めるユーホ「環境マネジメントシステム(EMCS)」を提案している。EMCSを導入すれば、床用樹脂ワックスや洗剤の性能や効果はそのままに、廃液処理のための装置設置や、産廃業者に廃棄を依頼する手間やコストをかけることなく、環境にやさしい清掃を実現する。
 床用樹脂ワックス「プロテクトゼロ」シリーズは、一般的な床用樹脂ワックスに使用される亜鉛による架橋法ではなく、環境にやさしいカルシウム架橋を採用しているため、亜鉛の下水道排出基準を完全にクリア。さらに人体への影響が懸念される有機リン化合物や、厚生労働省が示す13種類のシックハウス症候群の原因として疑われる環境負荷物質を一切含んでいない。また従来の多くのワックス剥離剤に使用されてきたアミノエタノールトリプト、床用樹脂ワックスを製品化する際乳化剤アルキフェノールなどの物質も使用されず、環境ホルモン等も含まれない。さまざまな環境基準をクリアし、法規制に対応している。
 「自社の環境負荷の把握が求められる環境マネジメント規格「『ISO14000シリーズ』の認証取得事業者や、同規格を取得している環境意識の高い事業者をテナントに迎えている場合には、ビルにおいてもワックス等の清掃資材の環境対応は必須と言えます。もちろん認証の有無にかかわらず、排出者責任やコンプライアンスの観点からみれば、たとえメンテナンス会社に清掃を一任しているとしても、また、有害性物質が法規制の基準内であったとしても、その適正処理や有害性物質の削減はすべての事業者が取り組むべき課題であると思います。」(坂爪氏)

住友スリーエム 洗浄力の高いリモネンを活用 自然素材で高い洗浄力素材にもやさしい成分
 住友スリーエム(東京都世田谷区)が製造・販売する洗浄剤「シトラスフォームクリーナー」は、オレンジを精製してできるリモネンを主成分としている。リモネンは油を溶かす成分があり、高い洗浄力を発揮する。
 「現在、市場で販売されているリモネンを含む製品は、濃度が5%程度のものが多いのですが、弊社のものは7割以上含み、純度の高いものです」(島田氏)。
 同社では高濃度のリモネンを抽出方法で特許を持っている。
 引越しのときなどに貼られたガムテープの痕、油性のサインペン、こびり付いたガム等の汚れもきれいに落とす。販売から2年以上が経過しているが、コンスタントに売上が好調な製品だ。特に引越しのシーズンでの販売が多いという。
 リモネンを独自の技術で泡状にした。泡を噴出するタイプであるため、壁面でも液状タイプのように液がたれることなく、使いやすい。
 「当社では予防メンテナンスという考えを提案しています。汚れがひどくなる前に日々手入れをするという考えです。汚れがひどくなってからでは、強い洗剤を使う傾向にあります。こうした方法では素材を傷めます。また、時間が経過すると、汚れそのものをもとに戻すのも難しくなります。ですから予防メンテナンスとして、日常のメンテナンスを提案しています。同製品は素材にもやさしいため、日々の洗浄にも使えます」(同氏)。
 また、洗剤成分を残さないため使用しやすい。接着剤で良好な洗浄性能を発揮するものとして、SBR溶剤型、クロロプレン溶剤型などがある。特約店を通じて販売、一部ホームセンターなどでも販売している。価格は1ケース12本入りで1万7640円、容量は1本480ml。
 瞬間消臭スプレーの「化学のチカラで臭いを分解する」は、昨年12月に販売を開始、臭いの上にさらに臭いをかぶせるのではなく、同製品は安定化二酸化塩素が臭いの成分を分解する。ミスト状にして噴霧できるのも特徴だ。喫煙ルームやオフィスの更衣室、ごみ集積場などで効果がある。

川本工業 エアコン洗浄の質を一定にし作業効率を上げる全自動ロボ
 川本工業(横浜市中区)が販売する「MCR312‐3D」は、天埋カセット四方向吹出型エアコンに対応する立体全自動洗浄ロボットで、超高圧洗浄水と自律制御特殊ノズルできめ細かに洗浄をする。
 各エアコンメーカーから各種の省エネタイプの機種が相次いで発表されているが、熱効率を図るため設計上熱交換器アルミフィンピッチ(隙間)が1・2mmにまで狭まり、ホコリがたまりやすくなってしまったという問題があった。熱交換機部分にホコリが溜まると異臭の発生原因になり、また機械へ負荷がかかるため電気料金が増加し故障の原因にも繋がってしまうため、内部洗浄が必要となってくる。
 「MCR―912AirDrive」は、ノズルに設置された12ポイントの極小穴から50キロパスカルの超高圧水が様々な角度で吹き出ることにより、熱交換機部分を痛めず洗浄できる点が特徴。中性洗剤とお湯で、空気中のホコリから料理店内厨房から発生する油のこびりつきまで落とすこともできる。これにより、「省電力効果」の他、エアコンの「機能回復」さらに「室内環境の快適性」の三大効果を実現した。
 「今までエアコンを解体して洗浄するという概念が薄かった様ですが、ここ2〜3年お間で世間の意識が変わり、市民権を得てきたようです」(大塚氏)

ジョンソンディバーシー 新成分配合でフロアの洗浄時間短縮 環境問題への対応が重要な戦略
 ジョンソンディバーシー(横浜市中区)では、ハードフロアのメンテナンスに対応した製品ラインナップの一つにKINGシリーズがある。同シリーズはワックス、剥離剤、表面洗浄剤で構成される。KINGシリーズは、比較的低価格でありながら、高い効果を発揮するとして人気が高い。
 最近のハードフロアの洗浄方法として、作業時間を短くする傾向にある。「当社の表面洗浄剤『洗浄王』は、瞬時に汚れに作用する新開発のアルコール性溶剤を配合しております。あらかじめ洗浄液を塗布する必要がありません。ですから作業時間が短くすみます」(マーケティンググループリーダー宇田一男氏)
 環境問題にも配慮された設計だ。無リンのため、排水時の環境負荷を軽減しているほか、環境ホルモン対応、シックハウスに配慮されている。正味量18lで価格は約1万円となっている。オフィスでカーペットを敷くケースが増え、カーペットケア用品の需要が高くなっている。同社の「クリスタルプロ」は、汚れを包んで結晶化するのが特徴だ。汚水がゼロで同製品も環境に配慮されている。「環境対応を重要な戦略的商品として位置づけています」(同氏)

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