不動産トピックス

クローズアップ オフィス家具編

2007.02.26 10:18

 オフィス家具に機能性のみが求められていたのは過去の話。現在、オフィス家具には機能性以上に快適性、そして従業者の想像力を刺激するデザイン性が求められているのである。今回は各オフィス家具メーカーが追求する、クリエイティブな職場環境づくりに貢献する商品群を紹介する。

インターオフィス 組み立て式のオフィス家具 使用環境に合わせた設計が可能
 インターオフィス(東京都品川区)はスイス発祥のオフィス家具「USMハラーシステム」を販売している。
 この商品における最大の特徴は、既製の家具と異なり、スチール製のチューブで好みの大きさに組み上げたフレームにパネルをはめ込み、収納家具を形成していく組み立て式の家具であるところだ。
 チューブやパネルは様々な大きさのものが用意されており、スチール製のボールを間に挟むことで増設していけるため、小箱から机やロッカー、さらには間仕切りといった大型家具まで、オフィスで使用されるあらゆる家具を組み立てることが可能である。
 パネルのカラーバリエーションは全11色。さらにガラス素材のパネルも11色用意されており、設計の自由度とあいまって、オフィスをさまざまなデザインに彩ることができる点が大きな魅力である。
 また、パネル自体も1枚板タイプ以外に、取っ手の付いた引き出し用パネルやスライド式収納用パネルなど多様な用途を想定したラインアップが揃えられている。
 同社代表取締役の野村正光氏は「優れたデザイン性もさることながら、転居などで使わなくなった家具を捨てずに取っておくことができる点も、従来の日本のオフィス家具にはない発想だといえます。環境保護の観点からも、こうした捨てない仕様に対するニーズは今後ますます高まっていくでしょう」と話す。

コクヨファニチャー オフィスにリフレッシュ空間を演出 発想生む色使いと遊び心溢れた設計
 コクヨファニチャー(大阪市東成区)は、カジュアルなスタイルで発想の転換を促進するリフレッシュ空間用家具「Portofino(ポルトフィーノ)」シリーズを平成18年12月から発売している。
 同社では、創造的な業務を行い、質の高いアウトプットを求めるには創造的な環境が大切であるとの発想から、効率のみを追求したオフィス環境から一線を画したデザインを追及。リフレッシュ空間を構築するオフィス家具を提案している。
 ポルトフィーノシリーズは、単にリフレッシュ空間を構築するだけでなく、リラックスしながらも創造的な仕事が行えるように支援する機能を追求している。
 イタリア人デザイナーのステファノ・ジョバンノーニ氏が手がけたカラフルなデザインに加えて、背もたれの一部がメモ台になる跳ね上げ式のひじ付きソファーや、スクリーンに簡単に取り付けられるホワイトボードなどの多様なオプションで、リフレッシュ空間におけるアイデア出しを促進させる。
 デザインそのものの持つ遊び心に加えて、使用時の機能性や利便性を向上させることによって満足度を高めるなど、ユーザーのニーズに応じた多様な使い方に耐えうる設計がなされている。
 カラーは全5色で、販売価格は2人掛けソファーが35万7000円、センターテーブルが8万2425円など。年間販売目標は3億5000万円に設定している。

岡村製作所 快適さと価格メリット両立
 岡村製作所(横浜市西区)はオフィス用椅子の「CG―R」シリーズを1月から発売している。
 この商品の最大のポイントは、同社独自のアンクルチルトリクライニング機構が搭載されている点にある。
 これは、くるぶしを動きの中心として、背と連動して座面がスライドする機構。従来のリクライニングにつきものだった、ひざ裏への圧迫や腰部の違和感を与えない、自然なリクライニングを可能にしている。さらに、座面下中央のハンドルにより、リクライニングの強弱を体格や好みに応じて細かく調節することも可能である。
 カラーバリエーションは、本体がブラックとグレーの2色、張地が2種類で8色用意されており、様々なデザインのオフィスにマッチする。また、キャスターも床地に応じて2種類から選べるなど、選択の幅が広く、使用するオフィス環境を選ばず広範囲で使用できる点が大きなメリットだ。
 価格はひじ掛けなしでのタイプが2万9610円、ひじ掛けつきで背もたれが高いタイプが4万6620円(どちらも税込み)となっている。なお、同社では販売目標を初年度5億円に設定している。
 同社広告宣伝部の小倉氏は「高級クラスで採用して高い評価を受けていたアンクルチルトリクライニング機構を普及価格帯のこの機種で提供したことにより、多くの人に快適さを実感してもらうことができるようになりました」と語る。

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