不動産トピックス

今週の一冊

2006.10.02 14:57

取得・運用・売却まで、リスク対応策のすべて

不動産投資リスクの基礎知識
著者:三菱UFJ信託銀行、不動産コンサルティング部
発行:平成18年9月19日
単価:2000円(税別)
出版社:日経BP社

 不動産投資リスクは、金利や景気などの経済的視点、建物の物理的観点、売買や賃貸借をめぐる法的観点など、あらゆる分野に関連するものである。それぞれ専門家に依頼するのが常であるが、諸問題を捉え、どのような専門家に依頼するかは、最終的には投資家や保有者が自己責任で判断するものだ。よって、いたずらにリスクを恐れず、その内容と可能性を理解し、コストとして認識する必要がある。こうした視点は、自社ビルを利用する場合でも同じく重要である。
 本書では、不動産投資リスクを「不動産取得時」「保有・運用時」「売却時」の3つに分け、それぞれの場面で留意すべき点を整理し、初めて不動産投資を行う人でもイメージをつかめるよう、図などを使用しわかりやすく解説している。また、耐震偽装問題や建物のアスベスト、エレベータの保守管理など、不動産を取り巻く社会問題についてもリスクの観点から採り上げ、専門的な内容についてはコラムを設けて詳細に記述している。

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