不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2006.07.24 17:08

<注目の新技術>テロソンコーポレーション カーペット、バスタブ、ジーンズ…何にでも塗れるナノテク塗料 素材の奥まで浸透して密着するため剥がれない
 テロソンコーポレーション(東京都港区)が2000年から販売するナノテクノロジーを駆使した染色型塗料「染めQ」が、各方面で注目を集めている。
 通常の塗料と異なり、素材の内部に浸透して密着するため、素材を選ばず、一度塗ってしまえば剥がれたり割れたりすることがない。超微粒子塗料のため、塗装前と塗装後の素材の肌触りも変わらず、布製品や革製品にも塗装できる。ジーンズやTシャツ、革靴などのカラーチェンジにも使用できるため、DAYセンターやアパレルショップ、靴店などからも引き合いが増えているという。もちろん、建築物や設備機器への塗装に関しても高い性能と汎用性を発揮、対象を選ばずリニューアルに使用できる。「染めQ」を開発した取締役会長の菱木貞夫氏は商品の特性について語る。
 「壁のクロスから天井材、カーペット、畳などあらゆる素材をカラーチェンジすることが出来ます。超微粒子塗料で乾燥時間が早いため、バスタブなど水まわりのリニューアルでも4~5時間後には元の通り使用することができます。また、通常の塗料で天井材などを塗装すると、微細な孔を埋めてしまい、吸音など本来の性能を失ってしまいますが、『染めQ』なら元の通り機能を維持することができます。」
 まさに、「夢の塗料」だが、商品開発の経緯はどのようなものだったのだろうか。
 「当社では1973年から『ミッチャクロン』というどんな素材にも塗れるプライマーを開発・販売しています。この商品は、その前年会社を立ち上げたばかりの私が、営業に訪れた自動車板金塗装工場の主人がタクシーをペーパーで磨きながら『何にでも塗れる下塗り塗料があればいいのに』と語っていたところからヒントを得て開発したものです。『染めQ』はその技術の延長線上にあります」(菱木氏)
 当時の自動車は、素材をスチールから軽量化のために様々な素材に切り替えている時期で、従来の塗料が使用できない場合もあり、件の主人をはじめ板金塗装工場では皆苦労しているようだったという。菱木会長は、「需要があるならやってみよう」と考えて開発に取り組んだそうだ。ちなみに「ミッチャクロン」は、アルミサッシから雨どい、ガルバリウム、ガラスなど素材を選ばないプライマーとして、現在も根強い人気を誇っている。
 「ナノテクノロジーによる超微粒子塗料は、何にでも塗れるだけでなく、素材の奥深く隅々まで浸透して塗膜を形成するためサビに対しても強いことが分かりました。そこで、『必殺錆び封じ』という錆止めを開発したものです。『染めQ』はその技術の延長線上にあります」(菱木氏)
 当時の自動車は、素材をスチールから軽量化のために様々な素材に切り替えている時期で、従来の塗料が使用できない場合もあり、件の主人をはじめ板金塗装工場では皆苦労しているようだったという。菱木会長は、「需要があるならやってみよう」と考えて開発に取り組んだそうだ。ちなみに「ミッチャクロン」は、アルミサッシから雨どい、ガルバリウム、ガラスなど素材を選ばないプライマーとして、現在も根強い人気を誇っている。
 「ナノテクノロジーによる超微粒子塗料は、何にでも塗れるだけでなく、素材の奥深く隅々まで浸透して塗膜を形成するためサビに対しても強いことが分かりました。そこで、『必殺錆封じ』という錆止めを開発し販売しています」(菱木氏)
 最近では、ナノテクノロジーの錆止めが造船業界でも注目され、造船事業者へも納入している。当初は「陸の商品が海で使えるはずが無い」と笑われたそうだが、試験的に塗装した部分が、通常の塗料なら数ヶ月で錆びだらけになるところ、まったく錆びなかったことから採用が決まったという。
 「染めQ」に話を戻すと、昨年末にあるホテルからバスタブを塗装してほしいと問い合わせがあり、200室を施工した。通常のバスタブ塗り替え工事では、1週間程度部屋を使用できないのに対して、1日で復旧できることが評価された。価格も従来に比べて格段に安いという。
 ただ、同社はメーカーであるため、今後は施工会社を指導しながら「染めQ」の普及に努めていくそうだ。

東芝エレベータ 国交省のエレベーター地震防災対応 緊急救出、自動復帰運転等機能搭載
 東芝エレベータ(東京都品川区)では、国土交通省のエレベーター地震防災対策(新方針)に対応する「緊急救出」「自動復帰運転」「リスタート運転」などの機能を商品化し、標準形エレベーター「SPACEL-EX」に搭載し、販売を開始した。
 P波感知器付地震時完成運転装置を新設エレベーターに標準装備した。地震の初期微動であるP波を感知することで、地震の本震であるS波が到達する前に、地震時完成運転を開始、乗りかごを最寄階に避難させる。
 地震時の閉じ込め発生を最小限に抑える機能として緊急救出運転機能」「リスタート運転機能」がある。「リスタート運転機能」付地震時管制運転では、震度4~5弱の地震を感知した場合は、安全スイッチの復帰を確認し、自動的に地震時管制運転を再開する。震度5弱の地震を感知した場合は、管理者が安全確認をした上で、「緊急救出運転機能」のスイッチを操作し、手動で最寄階まで運転することが出来る。

山武 建物のエネルギー使用状況をネットで配信 エネルギー使用量を金額換算で通知
 山武(東京都千代田区)は、ビルディング・オートメーション・システムのシステムメンテナンス顧客向けに、エネルギー・室内の快適性データサービス「Building-Scope(ビルディング・スコープ)」の販売を開始した。
 同サービスは、前日までの顧客の建物でのエネルギー使用状況や室内の快適性を診断・評価した上で、その結果をわかりやすいデータに加工、リアルタイムでインターネット配信をする。
 エネルギー運用の分析は、検針、データ収集・分析などが必要でオーナーの負担となる。ビルディングスコープは、顧客建物のビル管理システムを山武のセンター装置と接続し、建物管理情報を収集。前日までのエネルギー使用状況や室内快適性を分析・評価し、エネルギー使用量を金額換算で知らせるなど、分析不要な評価結果を提供するそのため、オーナーは簡単にハイレベルな管理を行うことができる。
 メニューはエネルギーコスト評価、室内快適性評価、運用評価の三つ。既存のビル管理システムを活用するので、新たなシステムや設備投資は不要である。

三菱電機 設置面積は32%削減全製品と同等の効率 全シリーズ比でCOP値24%向上
 三菱電機(東京都千代田区)では、空冷ヒートポンプチラー(F形、FⅡ形)と空冷チリングユニット(F形、FⅡ形)の販売を10月1日から開始する。
 「F形」は高効率シリーズで、空冷ヒートポンプチラー(冷暖切替)と空冷チリングユニット(冷房専用)がある。それぞれ「高効率空調機器導入支援事業補助金制度」の適用条件をクリアしている。
 F形では、新形熱交換器や新冷凍サイクル、新形プロペラファンの採用などにより、全シリーズと比較して24%のCOP値をアップした。COP値は数値が高い方がより省エネ性が高い。
 「FⅡ形」はコンパクトシリーズで、空冷ヒートポンプチラー、空冷チリングユニットがある。 
 FⅡシリーズでは、前シリーズと同等の効率で、設置面積32パーセントのコンパクト化を実現している。リプレース時の施工性と搬入性を向上している。
 各商品の相当馬力は7機種あり、全体では28機種のラインアップとなっている。
 希望小売価格は9月に設定予定。

イトーキ 非接触ICカードで認証 セキュリティゲート ゲート本体130mmのスリム設計
 イトーキ(大阪市城東区)は、新型スイングゲート「システマゲート(Systema Gate)」を7月から販売を開始した。
 同製品は、非接触ICカードで認証するスイングタイプのセキュリティゲート。伴連れも検出し、不審者の容易な入館の防止、監視をする。通行の可否については、ゲート入り口と通路部上部のクリア面が発行し、大型表示面に表示される。
 ゲート本体は130mmとスリムに設計、省スペースでの設置が可能となっている。通路の寸法は、600mmの標準タイプと、900mmのワイドタイプの2種類を用意している。

大建工業 クロス上に上貼り可能 木目調5柄を揃える ダイライト基材の不燃化粧材新タイプ

 大建工業(富山県南砺市)は、ダイライト基材の不燃化粧壁材「プレミアート」の新シリーズとして、6ミリ厚タイプの「サニタリー用」と、オフィス・ビル・公共施設などクロスの上から上貼りして使用できる木目柄の3mm厚タイプ「リモデル内装用」をラインアップに追加、新たに販売を開始した。
 ダイライトには、不燃、軽量、高耐久、加工性の良さ、未利用資源を原料としているなどの特徴がある。「リモデル内装用」はこうしたダイライトの特性を持ちながら、厚さを3mmとして、クロスの上から施工できる専用部材を揃えている。リモデル用テープと接着剤の併用により、既存のクロス仕上げ面に直接、施工できるという。厚さが3mmと薄いため、すっきり納めることができる。
 デザインは、木目調を5柄ラインアップした。基材のダイライトは、不燃化粧壁材として一般的なメラミン化粧板と比較して3分の2と軽量。また、オフィスやビル・公共施設などで内装制限がかかるところでも、使用ができる。
 サイズは厚さ3mm、459×2580mm、価格は1㎡あたり5981円となっている。

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