不動産トピックス

過熱する投資市場

2006.06.12 17:12

<ポートフォリオ拡大>日本ビルファンド投資法人 「NBF名古屋広小路ビル」増築計画を決定 延床面積約1090坪増床で競争力向上
 日本ビルファンド投資法人(東京都中央区)は、「NBF名古屋広小路ビル」増築計画に関するプロジェクト契約を締結した。
 大成建設(東京都新宿区)は、同投資法人が保有しているNBF名古屋広小路ビルの南側隣接地に、既存ビルの増築建物を建築し、竣工後に、同投資法人は、同隣接地および同増築部を取得する。
 大成建設が増築部を建築するにあたり、同投資法人は、既存ビルの南側外壁の開口・各階共用部分施設(廊下・空調機械室・トイレ等)の再配置等、同増築部との接続および一体化を目的とする改修工事等をあわせて行う。
 大成建設と同投資法人は、売主が本増築部の建築に関する許認可を取得した後、不動産売買契約を締結する。
 物件は、地上9階・地下1階建て、延床面積3608・00㎡(予定)で、取得予定価格は19億14000万円。増築により、NBF名古屋広小路ビルの基準階賃貸可能面積が236坪から約100坪相当、延床面積が3389坪から約1090坪増加し、1棟の建物としての大型化が実現されることで、新規テナントの誘致力・既存テナントの増床ニーズ対応力など、全体としての競争力を高めることができ、運用成果の更なる向上にも期待できる。また、隣接地は、表通りに面していないため、競争力あるオフィスビル敷地として単独利用するにはやや小規模だが、今回「既存ビルの増築部としての一体化」というアイデアを採用したことで、その価値を最大限に生かすことを可能とした。

東京グロースリート投資法人 「パインセンターハイツ大塚」東京・神奈川の計5物件を23億円で譲渡 帳簿価格との差額約3億円借入金の一部返済等に充当
 東京グロースリート投資法人は、「パインセンターハイツ大塚」、「悠裕館」、「西片グリーンマンション」、「コスモスパジオ池上」、「アセントマウンテン容湖」の5物件を23億円で譲渡する。
 これは不動産市場の動向、同資産の将来における収益及び資産価値の増減等についての予測、ポートフォリオの構成及び構築方針等を考慮した上で総合的に検討した結果、譲渡を行うものである。
 「パインセンターハイツ大塚」は、平成2年11月竣工、地上8階・地下1階建て、延床面積865・01㎡の店舗・共同住宅複合物件で譲渡価格は5億1000万円。「悠裕館」は、昭和63年2月竣工、地上10階建て、延床面積1987・04㎡の居宅・集会所で譲渡価格は7億2400万円。そして「西片グリーンマンション」は、昭和62年2月竣工、地上8階建て、延床面積835・09㎡の店舗・共同住宅で譲渡価格は3億8200万円。「コスモスパジオ池上」は、平成元年8月竣工、地上5階建て、延床面積624・96㎡の共同住宅で譲渡価格は2億8400万円。「アセントマウンテン容湖」は、昭和59年11月竣工、地上8階・地下1階建て、延床面積1598・78㎡の店舗・事務所・共同住宅複合物件で譲渡価格は4億円だ。なお、帳簿価格との差額は3億53万円。譲渡収入は、分配金原資、借入金の一部返済等に充当する予定だ。

エコロジー・リート投資法人 7月7日東京証券取引所に上場 快適性・安全性を追求した物件に投資
 エコロジー・リート投資法人(東京都港区)は、東京証券取引所(東京都中央区)より、上場承認を受け、7月7日に上場する。
 同投資法人は、明豊エンタープライズ(東京都渋谷区)、長谷工コーポレーション(東京都港区)、楽天アセットマネジメント(東京都港区)、デベロツパー三信(東京都中央区)、三交不動産(三重県津市)で構成。投資の基本方針として、対象資産は主として住居およびオフィスビルまたはこれらに付帯する商業施設、スポーツ施設、医療施設若しくは介護施設等の用に供される不動産など。また対象エリアについては、東京圏及び、京阪神、名古屋市、仙台及びその他の全国の主要都市並びにそれらの周辺地域となっている。環境に配慮した投資を行いつつ、快適性・安全性を追求した物件として競争力のある物件を中心とした運用を目指す。
 REITの運用は、エコロジー・アセットマネジメント(東京都港区)が行う。

オリックス不動産投資法人 「赤坂協和ビル」の共有持分を譲渡 物件譲渡価格は25億円
 オリックス不動産投資法人(東京都港区)は、「赤坂協和ビル」の共有持分を譲渡すると発表した。
 同物件は、東京メトロ線「溜池山王」駅徒歩3分に位置する、平成13年12月1日竣工、地上8階建て、延床面積6951・11㎡のオフィスビルだ。
平成13年12月に同投資法人が同ビルの3369・67㎡(区分所有割合68・86%)を20億8700万円で取得していたビルだが、同投資法人の規約に定める資産運用の対象及び方針に基づき、現状及び将来にわたり、ポートフォリオ全体の資産構成に与える影響、分配金に与える影響、ポートフォリオ運用の効率性などを総合的に勘案し、譲渡することとなった。
 なお、物件譲渡先は荒井商店(東京都渋谷区)で、譲渡価格は25億円だ。

エートスグループ 大阪初の超高層ビル「大阪大林ビル」を取得
 投資顧問会社エートス・グループ(米国ニューヨーク州)は、エートス・キャピタル・アジアファンドを主な出資者とする特定目的会社を通じて「大阪大林ビル」を取得した。
 同物件は、地下鉄谷町線・京阪線「天満橋」駅徒歩5分、地下鉄堺筋線「北浜」駅徒歩5分に位置する、昭和48年1月竣工、地上32階・地下3階建て、敷地面積4995・36㎡、延床面積5万796・96㎡のオフィスビル。大林組本店として、大阪で最初に建設された超高層オフィスビルであり、大林組の大阪本店として、竣工した物件である。
 同ビルのアセットマネジメントは、エートス・グループの子会社、エートス・ジャパン(東京都港区)が行うこととなる。
 エートス・グループは、投資済みのエートス・キャピタル・アジアファンドを含め、日本国内で4000億円を超える投資を行ってきているが、その中で培ったノウハウを活かし、今後も、ビルの価値向上および安定的運営を実現していく方針だ。

東急ストア 固定資産を17億円で譲渡 譲渡益は店舗改装等に充当
 東急ストア(東京都目黒区)は、経営資源の有効活用を図り、賃貸物件としていた建物を譲渡した。
 東京都杉並区の天沼三丁目に立地する鉄筋コンクリト造陸屋根屋階3階付4階建、延床面積2823・38㎡の物件だ。物件譲渡価格は、17億円で、今回の譲渡により発生する譲渡利益見込額15億7700万円を特別利益に計上する予定。譲渡代金は事業基盤の強化に向けて店舗の改装投資等に充当するという。
なお、譲渡先は、オー・アール・ディー(東京都杉並区)となっている。

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