不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.05.01 10:06

首都圏駅ビル開発 アトレ新浦安がリニューアルオープン 新しいアーバンリゾートライフを提案
 首都圏駅ビル開発(東京都渋谷区)は、先月1日に「アトレ新浦安」をリニューアルオープンさせた。
 平成5年にオープンした同施設は、東京ディズニーリゾートや幕張臨海都市という、リゾートやビジネスの拠点に囲まれ、都心より電車で約20分という好アクセスの立地にある。
 規模はJRの高架下に設けられた地上2階、延床面積1万4780㎡(店舗面積6740㎡)となっており、今回はそのうちの1階フロアの3230㎡を大幅にリニューアルした。
 今回のリニューアルは、浦安市の都市型リゾートマンションの建設ラッシュにより人口が15万人を超えたことを受け、新しいライフスタイルへの対応やワンランク上の「アーバンリゾートライフ」を提供するために実施された。基本コンセプトは「アーバンリゾートライフ・ソリューション」だ。
 コンテンポラリーとトラディショナルをキーワードに、情報発信性の高いスイーツやデリ、高級グロサリーやナチュラルフードなど24店舗が新オープンした。
 既存の16店舗もリニューアルを実施している。また、1階吹き抜け広場の「ガーデンテラス」を中心に、季節の旬の花々を使用したガーデニングを展開した。洗練された花のある暮らしを提案している。

福岡地所 キャナルシティ博多開店10周年 総売上が4年ぶりに上昇
 福岡地所(福岡市博多区)の運営する「キャナルシティ博多」は、先月20日にオープン10周年を迎えた。それに併せた平成17年度の実績発表で、4年ぶりに総売上が上昇したことがわかった。
 発表によると、平成17年の集客は1230万人で対前年度比99・1%、売り上げは437億円で対前年度比104%、レジ客数1346万人だ。他施設のオープンや福岡西方沖地震の影響などにより来場者数は減少しているが、総売上は前年度を上回る結果となった。
 同社広報部によると、「総売上の上昇は景気が回復しているという背景もあるが、ZARA、ブランドオフ、南翔饅頭店の新規オープンなど、トレンドに合わせた昨年のMD変更により客単価が上昇した」としている。
同施設は施設の中心を運河(キャナル)が流れ、ホテル、映画館、劇場、飲食店などで構成される時間消費型の商業施設だ。2003年に累計来場者数=1億人を達成し、10年間の集客数は1億3150万人で、総売上は4601億円。2006年度の来場者数は1300万人を目指している。


商店街だより 空き店舗でワイナリー
 都内各地の商店街で、オリジナルブランド酒を活用した街づくりが盛んだ。染井銀座商店街(豊島区)は、商店街オリジナル純米酒『染井櫻』を販売。これは秋田県および鳥取県の蔵元との連携商品で、桜をイメージした薄くにごった淡い色が特徴。春の季節には、商店街通り沿いの桜の植栽に彩られ、ソメイヨシノ発祥の地を広くアピールしている。一方で、品川区では区商連の支援を受けて2月に、若手有志による『品川縣ビール』が登場。かつて日本初のビール工場があった由来を前面に、「幻のビール」との触れ込み、そして6000本限定という稀少性で好調に売上げを伸ばしている。横須賀市の協同組合追浜商盛会では、商店街自ら果実酒醸造免許を取得して、空き店舗で1年で3600リットルの『横須賀おっぱまワイン』を生産中だ。商店街オリジナルラベルを冠したブランド酒への取り組みは、商店街の参画度が高くなるほどコスト負担や在庫リスクは増すが、差別化・個性化も図れるようだ。

日本ゴーエル 千葉県南房総の200坪の施設を提供 田舎暮らしを貸別荘で体験定借6ヶ月で100万円から
 商業店舗の企画・開発を行う日本ゴーエル(東京都中野区)は、新企画として「田舎暮らしトライアル」を開始した。この企画は将来的に「田舎暮らし」を考える人をターゲットに、実験的に同社の所有する千葉県南房総の貸別荘を提供するものだ。
 物件は、国道127号線沿い富浦町浜須賀の立地に、「1番館」「2番館」の2棟がある。それぞれ敷地面積約200坪4LDKの平屋となっている。同社のリース店舗400件のノウハウを活かした内装や家具も特徴となっている。
 賃貸し戸建住宅の多くは生活者を対象にしているため生活には便利であっても「ペット不可」だったり、庭に菜園にするだけのスペースがなかったり、駅やバス停には近くても海も見えず廻りも住宅ということが多々ある。同社の提供する物件は、「海が見え、山林があり、家庭菜園が可能であること」にこだわった。自然を満喫したい、ウィークエンドナチュラリストに最適である。
 契約は定期借家契約で、賃料は6ヶ月100万円となっている。

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