不動産トピックス

クローズアップ 配管更生・更新編

2005.11.07 15:27

トウネンキ 法改正によりポンプ設置工事増加 ポンプ配管主要部分はステンレス鋳造を採用
 トウネンキはビル設備工事全般を行なう施工会社である。
 「昨年6月の法改正によって、東京都では、5階層以下の建物については、貯水槽の設置義務がなくなり、貯水槽に変わって水を高層階に送り出すポンプの設置工事が増えています」
 トウネンキでは様々なメーカーのポンプを扱うが、その中の一つが川本ポンプの「ポンパーKDP」である。これは従来の製品と比べ、ポンプの吸込み液面と吐出液面の高さの差と配管抵抗がプラスされた数値である全揚程が20%アップし、ポンプの配管主要部分はステンレス鋳造を採用することで、赤水対策について十分に対応。また、配管地上高平均400mm以上で十分な配管スペースを確保しているのも特徴だ。

スターテック 短工期でのリフォームが可能 ステンレス鋼の鋼管と継手を使用
 赤水・青水対策として、強度、耐食性、衛生的など、優れた特性を持つのがスターテックの「モルコジョイントシステム」。同システムはステンレス鋼の鋼管と継手を使用して、冷暖房、給水・給湯の配管を行うものである。
 「配管のメンテナンスには、オゾン洗浄、ライニング等様々な方法がありますが、それらでは対応できないような古い配管はすぐに交換するように勧めています」
 建物の周辺環境で違いはあるが、概ね築20年以上の建物で配管設備を一度も交換していない場合は注意が必要。洗浄やライニングで対応しようにも、配管自体の寿命から、使い続けると水が漏れるなどの実害が出る可能性があるからだ。
 「現場でのネジ切り作業やロウ付けなど、わずらわしい作業はありませんので、短工期でリフォームできますし、クリーンな作業を可能としていますので、配管後の影響もないのが主な特長となっています」

エヌ・ワイ・ケイ 食品メーカー等で40年以上の使用実績 デザイン性に優れた貯水槽
 貯水槽の設置販売を手掛けているエヌ・ワイ・ケイは、10年程前から従来の貯水槽に、デザイン性を持たせた製品をリリースしている。従来の貯水槽と比べ、若干のコストは上積みされるものの、建物周囲の景観に合わせたデザインを製作可能なため、例えば建物の入口や公園の中心などにも違和感なく設置できる貯水槽となっている。
 「デザインには『エッセ』・『ザイン』・『イールンゴ』・『グランダール』の4種が用意されており、特注にも対応します」
 製造している貯水槽は、NE-204と呼ばれるエポキシ樹脂をタンクの内面に焼き付けライニングをしたもので、ビール、醤油等の各飲料・食品メーカーで40年以上使用されているのだという。
 「中越地震の際には当社製品を導入している工場に赴いて検査を行なったのですが、タンク自体は壊れる事なく、耐久性も実証されるという結果になりました」

きんぱいリノテック 高速断続空気流で錆を除去 ライニングの乾燥時間を1日に短縮
 きんぱいリノテックの「アクアシャトルライニング工法」は、管内に発生した錆を珪砂などの研磨剤を使用し、高速断続空気流を管内で起こして往復させ、継手部両端の錆を完全に取り除く作業から始まる。次にエポキシ樹脂を充填した配管に、ピグと呼ばれるシリコン製のゴム球を空気圧で往復走行させて完成となる。
 従来の吹き付け工法と違い、ゴム球ピグを使用することで、樹脂に均等に圧力が加わるため、全配管内にピンホールや、やり残しのない確実なライニング膜の形成が可能。また、ライニング後、約1時間を経てから60〜65度の温水を1時間半程度管内に流し込み、塗膜の硬化促進を図ることで、従来工法では2日かかっていたライニングの乾燥を1日で終わらせることを可能にしている。

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