不動産トピックス

ビルオーナー伝言板

2005.09.05 15:36

★柱の演出効果
南海不動産が東京都中央区に所有する「南海東京ビルディング」はNTTとの共同所有である。元々、昭和41年に電話の交換基地局として建設されたため、耐震麺は強化されて設計されている。しかしフロアの中心に太い柱があるなど、オフィスレイアウトが構成しずらいという欠点もある。ただし2階に入居する喫茶店はその柱をうまく利用して座席を区切っており、演出効果が発揮できていると言える。ちなみにNTTとの共同ビルだけに築年数は古くても無線LAN環境は整っており、その喫茶店でもインターネット接続は可能で客からは好評のようである。

★思い入れのある設計
豊島区南大塚にビルを所有する桜井凱昌氏は、もともと大手ゼネコンで設計の仕事をしていた。交番や商業店舗、チームとしてドーム球場の設計などを手がけたが、住居の設計がもっともやりがいがあると感じているそうだ。自身のビルを設計する際も基本設計を行った。最上階の同氏の住居部分はバルコニーを広く取り、趣味出る園芸ができるスペースを確保するなど思い入れを大いに注いで設計したそうだ。小さなアトリエを開設して、住居設計を請け負っていくのが今後の夢だとか。

★粘り強く待つ
三井建物の三井宏允氏は、神田の所有ビルに1フロアの空室を抱えている。小割りにして借りたいという事業者は度々来るが、そこに貸してしまうと残りのスペースがますます埋まらなくなることを危惧している。今後いつ空室が埋まるか未定だが、1フロアで借りる事業者があるまで粘り強く待つ方針であるとのこと。

★映画館主の楽しみ
武蔵野市吉祥寺でビルを経営する本田拓夫氏は、貸ビル業の他に吉祥寺の老舗の映画館である「バウスシアター」も経営している。映画館主だけに映画にこだわりがあると思われがちであるそうだが、本人は別段好きな映画や思い入れのある映画はないそうだ。それよりもその空間を提供して人々が喜ぶ姿を見るのが楽しいそうだ。

★正当な給与の支払いも検討
増山木材取締役の増山義一氏はビル・商業店舗の他、マンション経営も行っている。マンションには住み込み管理人を雇っており、賃料を免除している。ただ、鍵を紛失した入居者が夜間に訪れるなど、業務は時と場合を選ばず発生するため住み込み管理人の負担も重いものとなっているそうだ。同氏は賃料の免除だけでなく、正当な給与を支払うことも考えているという。

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