不動産トピックス

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2005.04.04 17:19

イーラックス クオンツの株式を楽天証券の私募ファンドへ譲渡 好調連結子会社売却投資利益目標を達成
 インベストメント・ファイナンス・カンパニーを標榜するイーラックスは、3月25日付取締役会で子会社株式の譲渡を決議し、28日開催の取締役会において、投資事業の一翼を担っていた不動産事業子会社「クオンツ」の株式すべて(発行済み株式50・03%)を、アレンジャーである楽天証券が近く設定する予定のプライベート・ファンドへ譲渡する事を決議し、楽天証券と基本契約を締結した。
 同社では、インベストメント・ファイナンス事業の一環として、平成15年7月以降にクオンツを子会社化し、不動産事業会社として育成すべく本格的な支援を行なってきた。その成果もあり、クオンツにおける不動産事業は、当第3四半期において、高採算の大型物件の売買成約を含め、営業は拡大基調を維持し、売上高は90億1100万円、営業利益は、5億8900万円となっていた。
 売却に至った理由としては、投資時点と比べクオンツの企業価値が大幅に増大し、当初の投資利益目標を超えてきたことがある。また、楽天証券からクオンツの株式購入申込があり、同社としても投資および貸付金に関して早期かつ適当な回収ができるものと判断し、同社株式の譲渡を決定したという。
なお、楽天グループでは、不動産ファンド事業の拡大に注力しており、関係者の間では、「クオンツが何らかの形で当該事業に参画するのでは」という観測もなされているようだ。

秋葉原クロスフィールド 秋葉原ダイビルがオープン 産学連携施設など満室稼動でスタート
 ダイビル(大阪府大阪市)、NTT都市開発(東京都千代田区)、鹿島建設(東京都港区)が建設を進めている「秋葉原クロスフィールド」の中核施設「秋葉原ダイビル」が3月31日、オープンした。
 同ビルはJR秋葉原駅前に位置し、地下2階、地上31階、延床面積約5万289㎡からなり、コンベンションホールや、研究発表と情報交流の場となるカンファレンスフロア、企業や大学が交流する産学連携施設、そしてオフィスで構成される大規模複合ビルである。
 竣工式当日はダイビル代表取締役社長広瀬忠邦氏による挨拶にて始まり、東京都知事、石原慎太郎氏による挨拶、そして両氏のほかNTT都市開発代表取締役三田清氏、鹿島建設代表取締役社長の梅田貞夫氏らによるテープカットが催された。
 オフィスフロアには日立製作所(東京都千代田区)が入居。産学連携フロアには公立はこだて未来大学、産業技術総合研究所、筑波大学、デジタルハリウッド大学、東京大学、東京電気大学、日本テクノロジーベンチャーパートナーズ、日本弁理士会、人間総合科学大学、ぷらっとホーム、サイコム・インターナショナル、明治大学、稚内北星学園大学など18機関が入居を予定している。
 平成18年3月には、秋葉原クロスフィールドのもう1棟、「秋葉原UDX」がオープン予定。産学連携機能に加え、集客、情報ネットワーク、オフィスなどの機能を集積させる。

住商ビルマネージメント 住商ビル管理と合併訂役員人事などを一新 新社長に住商井上氏が就任山﨑氏は晴海コーポ代表に
 住商ビルマネージメント(東京都中央区)と住商ビル管理(大阪市中央区)は、平成17年4月1日付けで合併し、両社は「住商ビルマネージメント」として新たにスタートすることになった。
 新生「住商ビルマネージメント」は、合併両社の培ったノウハウを活かし、住友商事グループのオールジャパンのオフィスビル運営管理会社実現を目指していく。
 本店所在地は東京都中央区晴海に置き、旧住商ビル管理は大阪支社となる。なお、合併に伴い役員人事異動を行った。新人事は次の通り。
 代表取締役社長に井上弘毅氏が就任(住友商事ビル事業部長兼務)。代表取締役常務取締役(大阪支社長)に松川哲久氏、取締役に色部篤男氏・片桐克己氏・浜田史雄氏がそれぞれ就任。取締役(非常勤)に、加納岳氏、白石幸成氏、監査役(非常勤)に上敷領正俊氏が就任した。
 なお、旧住商ビルマネージメント代表取締役社長の山﨑隆司氏は退任し、晴海トリトンスクエアの街区全体の運営管理会社である晴海コーポレーション代表取締役社長に就任。旧住商ビル管理代表取締役社長の坪内啓二氏は顧問に就任する。

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