不動産トピックス

交遊録 神田料理飲食業組合がビルを建設

2005.01.03 16:14

 千代田区内神田にビルを所有する三井建物代表取締役三井宏允氏。同氏はビル経営のかたわらうなぎ屋を営み、神田料飲食業組合組合長を務める。同組合では昨年末に組合員の出資によりビルを建設したばかりである。地上10階建てのオフィス住居の複合ビルで「神田リョーインビル」と名づけられた。組合では同ビルを運営するために株式会社リョーインを設立。三井氏の他、ふぐ屋の安部金次郎氏、うなぎ屋の内田栄一氏の3人が代表取締役に名を連ねている。いずれも神田で飲食業を営んできた者たちである。飲食業の長たちが集う同組織であるから、ビルを建設する際にはその卓越したノウハウを活かして飲食テナントビルにすることも考えられたはずである。しかし、総数で約280名を数えるほとんどの組合員が飲食店を入居させることには反対したという。その理由は同ビルに入った飲食店が、自分の店のライバル店になっては困るからだとか。

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