不動産トピックス

今週の一冊

2004.12.20 11:38

不動産投資実務者の実力向上が目的

考察 不動産投資としてのビル事業
著者:山内正教
価格:2415円(税込)
出版社:住宅新報社

 不動産の金融商品化が急速に進んでいることで、キャッシュフローの面だけで不動産価値を評価する傾向が見受けられる。そんな中、米国及び日本において長期間に渡って不動産投資実務に従事した経験を持つ著者はキャッシュフローを構成する背景に注目することが必要である、と説いている。不動産投資は数年から数十年に及ぶ長期間の投資であるため、現況を表面だけの数字で捉えるだけではなく、目に見えない部分をもって総合判断すべきだという考えに基づいて本書は執筆されている。25の不動産投資に関わる事項を深く掘り下げた内容となっているが、各項目には箇条書きで概要が記され、ポイントをつかみやすいところも特徴である。当然のこととして既に関心を持つことを忘れた部分に予期せぬ成功のチャンスが潜むかも知れない。

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