不動産トピックス

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2004.11.22 17:27

日本工機 銃砲弾製造技術を応用 不審者に対して防犯ネットを発射
 70年以上の間、一貫して銃砲弾の開発・販売を手がけてきた日本工機(東京都港区)は、防衛装備品の開発技術を活かした「ネットランチャー網吉」の販売を予定している。
 全長40cm、重量800gのこの商品はボタンを押すと先端から超高強力糸を使用した最大3m×3mのネットを発射し、不審者の動きを規制する。射程距離は2m~3.5mで0.3秒以内に直径2.5m以上のネットが開く。
 創業70周年を迎えた同社は戦前、戦後を通じ自衛隊などへも納品しており、産業火薬類分野や一般産業精密加工分野でも高い技術を有する。こうした技術を活かし、既に多くの民生品を生み出している。
 今回の商品にも銃砲弾技術がふんだんに応用されている。万が一のミスもあってはならない銃砲弾。ミクロン単位の高精度と確実な起爆が要求される銃砲弾を製造するために、同社では金属加工から商品の完成に至るまで一貫した生産体制を確立している。一社でこれらの高度な技術と先進の設備を備えている例は世界でも珍しく、国内では唯一のメーカーである。
 開発営業部主幹の宮崎人士氏は「不審者による殺傷事件やピッキングなどによるビル内窃盗が増加する中、誰でも簡単に使用できる防犯機器として来年2月の販売予定です」と話す。商品寿命は4年。価格は1万9800円(税込み)。

ヒートポンプ・蓄熱センター 今月15日~来月3日で公募 高効率空調機導入に補助金の交付が決定  ヒートポンプ・蓄熱センター(東京都中央区)は、経済産業省からの補助金の交付を受けて建築物用の高効率空調機導入に対して支援を行い、総合的な省エネルギー事業を実施すると発表した。
 具体的な事業内容は、高い省エネルギー性が認められる業務用の高効率空調機を新設または既設の建築物に導入する場合にその経費の一部を補助するというもので、政策的に導入を促すことが狙い。
 補助の対象となる高効率空調機の要件を大まかにいえば、①冷房能力が28kW以上であり、②冷媒にオゾン層を破壊する物質が使用されていないもの。③エネルギー消費効率が高いものという三要件で、各要件はメーカーの機器仕様書等で確認することができる(詳細な基準は蓄熱センターのホームページを参照)。
 また、補助対象となる経費(補助対象経費)は高効率空調機本体に係る機器購入費用と従来機器の機器購入費用との差額で、具体的な補助金の額は①この補助対象経費の3分の1以内で、②さらに「冷房能力当たりの補助上限額」の範囲内とされる。
 業務部課長の小川浩二氏は「例えば250RTの延床5000㎡のビルでは200~300万円ほどの補助金が出され、利用価値は高いと思います」と話す。
 公募期間は今月15日(月)~来月3日(金)までとなっており、所定の申込書及び添付書類を蓄熱センターに提出することが必要。

三菱電機 リアルタイムで店舗情報を発信 ニュースや天気予報も毎日自動的に更新・配信
 三菱電機(東京都千代田区)は、「今」を伝える情報表示システム「SPIS」を販売している。
 テナントビル内のレストランガイドやフロアごとのオフィス案内、ショップガイド等としてビルのエントランスやエレベーター前に設置し、リアルタイムで情報を発信できる。
 管理用パソコンに接続することにより、例えばフロアガイドであれば画面に触れるだけでお目当ての店を検索できるのはもちろん、従来のパネルによるフロアガイドとは違い知りたい店舗の位置や商品情報など網羅することが可能。エントランス~各フロアに設置することでビル全体のテナントサービスを向上させ、ビル内の雰囲気を活性化させる。
 また、インターネットから定期的にニュースソースをダウンロードすることにより、ニュース配信サービスが可能となる。内容は自動的に更新されるので、オーナーサイドの管理・更新作業は不要。さらにインターネット上の天気予報ソースを定期的イにダウンロードすることにより、天気予報配信サービスも可能。これも内容が自動的に更新され、オーナーの手間はかからない。
 商業ビルに限らずオフィス・自社ビルでもビルの共有部に設置することでビルのイメージはかなり変わると考えられ、稼働が低迷しているビルのイメージアップに最適な商品といえる。
 1台当たりのイニシャルコストは250~300万円。

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