不動産トピックス

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2004.11.08 15:31

INAX 竹籤面状の内外壁材が人気 イタリア『チェルサイエ国際見本市』に出展
 INAX(愛知県常滑市)は、今年9月28日から10月3日までイタリアのボローニャ市で開催された『チェルサイエ国際見本市』に日本企業として初めてタイル・建材商品を出展した。
 この見本市は、タイル・建材商品・住設商品の展示会として知られ、毎年開催されている。イタリア・ヨーロッパを中心に世界各地から約十万人の来場者が訪れる世界規模の展示会である。
 約70㎡の広さのブースに多数のタイル・建材商品が展示されたが、その中で特に関心を集めたものは、内外壁材として使われる割肌の陰影が印象的な「はるかべくん細割ボーダー」や、細やかなテクスチャ―に凛として宿る趣の「竹籤(たけひご)面状の特別注文品のアガスト」で、数多い欧州メーカーとは一味違うデザイン・テイストの商品として好評を博した。又、呼吸する内装壁材「エコカラット」が水分を吸収する様子を目の当たりにして、その調湿機能に驚きを隠さない声も多かったそうだ。
 同社ブースには、6日間で約7200名の来場者があり、約600件の商談が行われた。来場者はヨーロッパだけでなく、北アメリカ・南アメリカ・中近東・アフリカ・ロシア・アジアなど世界中に渡ったという。同社は、10月1日付けで国際事業本部を新設し、事業本部下の国際事業推進部と中国事業部を統合、社長直轄の組織に改正した。これにより、今後、国際事業の強化を図り、その第一歩としての展示会出展であった。

プロサーチ 人口減少見据えた投資方法をレクチャー 投資ブームに合わせセミナーで講演 ニッチファンドの組成・運用が好調
 今年4月に設立した不動産コンサルティング会社のプロサーチ(東京都中野区)は、昨今の投資ブームに合わせ、底地権などに着目したニッチファンドの組成運用を行う。
 代表取締役の芳屋昌治氏は、各種セミナーを通じて、不動産コンサルティング・投資アドバイスも行っており、先月31日(日)には、五反田ゆうぽうとにて、お宝不動産主催のお宝不動産公式セミナー「沢孝史と受講する不動産投資セミナー」の講師を務めた。
 第一部では、「プロが教える不動産投資の基本」というテーマの下、今後の不動産の需給について、例えば①超低金利継続で不動産投資需要が堅調であることや②不良債権処理が進み、不動産換金化需要がますます高まる一方投資需要が増大すること、③日本の人口が来年から2010年にピークを迎え、人口が減少していくことによる不動産価格への影響など言及した。第二部では、「間違いだらけのパートナー選び」というテーマで、不動産会社・管理会社の選び方や銀行の選び方が説明され、ポイントとしては「浮気をする人は相手にされない」や「得意分野は必ず聞く」など豊富な具体的事例が紹介された。
 当日の様子について芳屋氏は「会場は、ほぼ満席で、依然として投資ブームの拡大傾向は続いています」と話した。

セコム サイバーセキュリティ開発に注力 画像技術の向上がカギ
 大手セキュリティ会社のセコム(東京都渋谷区)は、今年6月末までの契約件数について、企業が59万9千件、個人が29万4千件に到達したことを発表した。
 業界最大手である同社の今後の戦略について、セコムグループ広報室室長の安田稔氏は、「画像技術やサイバーセキュリティ、ロボット開発などが優先されています」と語る。
 主にオフィスや商業ビルにおいて導入されている監視カメラ・画像センサーは、夜間中、撮影上、異常を感知した瞬間に異常箇所を自動的にマーキングし、連続した画像をコントロールセンターに送信するシステム。また、警戒状態になっていない昼間などの時間帯に不審者が忍び込み、センサーにカバーをかぶせたり、向きを変えるなど妨害を試みても画像センサーが異常を感知し、コントロールセンターに送信するなど、日中に不特定多数の人が出入りする場所などでも効果を示す。センサーの精密度向上などが、今後の優先的開発対象であるという。
 また、来年の個人情報保護法施行に伴い、取引企業が顧客情報保護に向け、社内のセキュリティ性を向上させていこうという動きが見られることに応え、バイオメトリクスやICカード、ロボットの商品化などの開発も急ピッチで行われている。
 競合他社に対する優位性について、安田氏は「セキュリティに特化した研究室の規模・質の差ではないでしょうか」と語っている。

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