不動産トピックス

関連法規改正

2002.10.14 17:03

 今月8日、政府は、一店舗や学校内の空気環境の基準を定めている「建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)」を改正し、シックハウス症候群を引き起こす原因とされる化学物質ホルムアルデヒドを新たに基準に加えた。
 具体的内容は、一定の面積を超える百貨店や事務所、学校、店舗等において室内のホルムアルデヒドが空気1㎥当たり0・08PPM以下になるよう、基準値を設け、空調設備で浄化するように定めるというもの。施行されるのは来年の4月から。一方一般住宅においても、7月に建築基準法の改正が成立し、シックハウス対策の強化が図られている。

 三井不動産は、千疋屋総本店と共同で中央区日本橋室町二丁目にある三井本館街区の再開発を進めていたが、10月4日同再開発計画の超高層複合ビル「(仮称)室町三井新館」の起工式が行われた。
 同再開発計画は「歴史的建築物の保存と開発との両立」を目指したもので、重要文化財である三井本館を保存しながら調和するような重厚なデザインの超高層複合ビル(地上38階建・高さ約192m)を建設するもの。
 また、歴史伝統豊かな地区に、国際的なホテルを誘致しながら、地区の活性化に貢献するという。
 なお共同事業者である千疋屋総本店は、解体工事に伴い、5月より、三井本館向かいの三井第三別館へ本店店舗を仮移転して営業を開始している。

10月1日、準大手ゼネコンのフジタの会社分割が実施された。分割に伴い田村宏明社長が退任し、新設する建設会社の社長には原田敬三専務が新たに就任する。不動産会社の社長には服部克彦が昇格する。
 建設事業を分割して不動産会社となるフジタは社名を「ACリアルエステート」に変更し、新設する建設会社(新フジタ)はACリアルエステートの子会社としての位置付けとなる。
 なお、建設会社新フジタの資本金は100億円、社員3000人の事業規模となる。また、三井建設と住友建設が2003年4月をめどに実施する経営統合にも合流する予定。

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