不動産トピックス

快刀乱麻

1996.01.01 16:52

 子年生まれの人々をビル業界に関係が深いところから拾ってみると、デベロッパー、ゼネコン系では長谷工コーポレーションの合田耕平社長や東急建設の五島哲社長。警備業界では綜合警備保障の太田穰社長、電気設備関係では関電工の小牧世二郎社長などの名前が挙がる。川崎に大型インテリジェントビル、ソリッドスクエアを建てた明治製菓の笹井章社長も昭和11年生まれの子年だ▼我が国の歴史を眺めると、源頼朝が鎌倉幕府を開く(1192)、関ケ原の戦い(1600)、二・二六事件(1936)、連合赤軍浅間山荘事件(1972)など。一方、世界では、コロンブス新世界発見(1942)、ナポレオンが皇帝に即位(1804)、ケネディが米大統領に就任(1960)など▼こうしてみると一見大事件が頻発しているような気になるが、あくまで長い歴史の中から拾っていけばどの年も同じようなものなのだろう。むしろネズミといえば往々にして人間に害を与える動物として世界中で一般には悪魔的に扱われがち。昨年の大震災、サリン事件のような不吉な事件が起こらないことを願いたい▼ネズミには一方で「亥底子返り」という言葉もある。株式市況の流れを現した言葉だが、最近の相場はまさにこの通りの気配。ビル市場もこれにあやかり”子返って”もらいたいものだ。




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