不動産トピックス

快刀乱麻

1995.11.15 10:40

▼ドイツのデュイスブルグという町には閉鎖された精錬所の地下にたまった深さ8mの雨水を利用した潜水クラブがあるそうだ。85年の閉鎖以来、放置されていたのを3年前にあるダイバーが発見。水中には昔のままの施設が保存され、今では冒険心から欧州各地や米国からもダイバーが訪れる人気を誇っているという。▼長い間入居するテナントもないままのビルの空室。少し強引な言い方をすれば、雨水がたまってしまった溶鉱炉に似てなくもない。▼が、こちらの方の数は半端なものじゃない。それだけに幸運な救いの手を待つすべもなく、オーナー自ら空室の活用法を想像することを、そろそろ真剣に考えるべき時かも知れない。何せこちらは都会にところを構え、物件維持にも手をかけている。さびれた精錬所などより、本当はもっとたくさんの可能性があるはずだ。




週刊不動産経営編集部  YouTube