不動産トピックス

快刀乱麻

1995.07.01 16:44

 ゲームセンターなどでバーチャルリアリティ(議事現実)を取り入れた様々なシュミレーションが盛んな昨今、「バーチャルカンパニー」なる新商売まで登場している。これはいわば肩書提供サービス。会社をクビになった勤め人や就職難から水商売に入った女性などがその主な顧客だ。
 彼らは名刺に「〇〇物産秘書課」や「○○協会副参与」といった、それらしい肩書きを入れ、例えば町で友人と出会った際にはこれを渡す。後日、相手が名刺の番号に電話をすると”カンパニー”が社名で対応し、「ただいま外出中ですのでこちらから御連絡します」。
 冗談のような商売だが、不況の中、これが結構繁盛していると聞く。
 対象こそ違えど、今号で取り上げたメールボックスもいってみればバーチャルオフィス。オフィスを提供する側もバーチャルなだけに、わずか数センチ四方のボックスで金が取れる。少し前のテレビCMではないが、まさに「時代はバーチャル!」といったところか。




週刊不動産経営編集部  YouTube