不動産トピックス

快刀乱麻

1995.04.15 10:11

 慶応大学が第一生命との共同事業で建設している「信濃町レンガ館」が間もなく竣工する。信濃町駅前、外苑東通りと慶応病院に挟まれたこのビルは、レンガ積みのクラシカルな外観、直径20mを超す大円形の開口部などで話題を呼んでいる。
 延床3000坪強のうち最上階の賃貸住宅(家賃50~100万円)を除く大半はオフィス。既にチューリヒ保険や日本クレジット産業協会などで全て埋まった模様だ。
 ここは慶応医学部研究所などの跡地で、慶応が敷地の半分を第一生命に60年間賃貸した上で、建築費と持ち分を折半する方式がとられている。
 そういえば早稲田大学も信託方式で所有地に、「リーガロイヤルホテル早稲田」を建てた。池袋西口の立教大学には、かねてより周辺地権者と一体での再開発の噂が流れている。古い話では三井海上の神田駿河台の本社ビル敷地は、中央大学が売却したものだ。
 都心一等地にキャンパスを構える大学はまだまだ数多い。18歳人口が減少していることもあり、大学敷地の再開発の動向は今後も注目される。




週刊不動産経営編集部  YouTube