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三井不動産/センスウェイ 電気メーター遠隔検針の実証実験を開始

2018.07.02 17:58

 三井不動産(東京都中央区)とセンスウェイ(東京都中央区)は、6月28日に全国規模のIoT環境構築へ向けた事業提携契約を締結した。快適なオフィス環境や居住環境の実現および様々な社会課題の解決に取り組むため、三井不動産ではIoT活用を検討するワーキンググループを部門横断で結成。センスウェイとともにユースケースの発掘および実証実験を通じたサービス化の検証に取り組んでいる。それに先駆け、両社は日本橋エリアのビルを対象にした検針作業の自動化・遠隔管理に関する実証実験を9月より実施。実証実験を3カ月間実施し、その後、全国の同社管理のビル等にて検針作業の自動化・遠隔管理の実施を目指す。
 両社は2018年2月に、柏市および東京大学らとともに、街づくりにおけるIoT活用を考えるために、IoTのサービスやソリューションを募る「柏の葉IoTハッカソン」を開催。その際に、同社グループが運営する「三井ガーデンホテル柏の葉」にて、ゲートウェイ(アンテナ)を設置し、東京・千葉・茨城をつなぐ広域なIoT通信ネットワークを構築した。
 今回は取り組みをさらに拡大。他のエリアにおいてもIoT通信ネットワークを構築すべく、同グループが管理する「日本橋三井タワー」や「パークシティ柏の葉キャンパス ザ・ゲートタワー ウエスト」などにセンスウェイのゲートウェイ設備(アンテナ)を設置する。9月までに、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県にわたり三井不動産グループが管理するビルなど15カ所にゲートウェイ(アンテナ)設備の設置を予定しており、様々なエリアで実証実験を行うための通信ネットワークの構築を進めていく。

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