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サンケイビル 米・ボストンの歴史的ビルを住宅に 中心部のオフィスビルを取得し賃貸レジに再生

2026.08.24 11:04
サンケイビル(東京都千代田区)は米国マサチューセッツ州ボストン市中心街に位置する既存オフィスビル「294 Washington Street」を賃貸レジデンスにコンバージョンする計画を始動した。同計画は現地デベロッパーのSynergy社と共同で行い、着工は2027年1月、竣工は2028年後半を予定している。
コンバージョンする既存オフィスビルは1903年竣工。設計は当時ボストンで活躍していた建築家のアーサー・H・ボウディッチが手掛けた。建物には精巧なテラコッタ(陶器)装飾や古典的なディテールを備えた歴史あるオフィスビルとして過去には様々な企業が多数入居していたが、近年はオフィス需要の変化により空室が目立つ状況となっていたという。
同物件の位置する「ダウンタウンCrossing/Financial District」エリアはボストンの歴史的かつ商業的な中心地であり、主要な公共交通機関4路線が交差する利便性の高い地域。隣接する歴史的建造物「オールド・サウス・ミーティングハウス」をはじめ、アメリカ独立戦争などの歴史の舞台となった建築物が集積する、ボストンの象徴的な一画に位置する。
今回の計画では歴史あるオフィスビルのクラシカルな意匠やファサードを保存・再生しつつ、賃貸レジデンスへと用途変更を行うことで、アセットの価値を最大化させるとともに、ボストン市が直面するオフィスの高空室率と住宅不足という社会的課題の解決に寄与することを目指す。
計画概要は敷地面積約2295㎡、延床面積約2万438㎡、S造地上11階地下2階建て、総戸数255戸。1階にはリテール・店舗区画を設ける。
ボストン市中心部ではコロナ禍以降の働き方の変化を背景にオフィス空室率が上昇し、ダウンタウンのにぎわいの低下が課題となっているという。
今回のプロジェクトは、こうした状況を受けてボストン市が推進しているオフィスビルの住宅へのコンバージョン政策における中核的プロジェクトに位置付けられており、(1)ダウンタウンの24時間化及び活性化、(2)空きオフィス問題へのモデルケースの提示、(3)住宅不足の解消、(4)歴史的建造物の保存・再生、(5)税基盤・財政への長期的な貢献など、複数の政策課題の解決に資する案件となっているという。



