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LIFULL 住みたい街ランキングを発表 首都圏版「借りて住みたい街」1は葛西 「買って住みたい街」は湯河原に

2026.02.23 10:45

 不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」を運営するLIFULL(東京都千代田区)は今月19日、「2026年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング」を発表した。
 同調査はLIFULLが毎年継続して行っている調査。アンケート方式ではなく「LIFULL HOME’S」に掲載された物件への問い合わせ数を集計したものとなる。
 2026年版の「借りて住みたい街ランキング」1位に輝いたのは、昨年に引き続き「葛西」。2位に「八王子」、3位に「大宮」が選ばれた。「葛西」は東京メトロ東西線で「大手町」駅まで20分という交通利便性の高さ、都心近郊のベッドタウン機能として賃貸住宅の供給が多いことが特徴的な街。加えて40m2あたりの賃料相場は9万1000円程度。周辺駅である「南砂町」の12万2000円、「西葛西」の9万3000円相場と比べてリーズナブルな点も人気を集めた理由と考えられる。2位の「八王子」、3位の「大宮」はともに都心エリアへのアクセス性が高く、賃料相場もリーズナブルであることが選ばれた要因と言えるだろう。
 昨年からの人気急上昇ランキングでは1位が「方南町」、2位が「不動前」、3位が「新中野」。4位以下は「大泉学園」「元住吉」、「祐天寺」、「横浜」、「用賀」、「新高円寺」、「武蔵小山」と続いた。「借りて住みたい街ランキング」1位の「葛西」にも言えるが、昨年に引き続き賃料の安さなどを背景にターミナル駅から少し外れた「ずらし駅」への問い合わせが増えていることが分かった。「方南町」と「新中野」は東京メトロ丸ノ内線で「新宿」のずらし駅、「不動前」は東急目黒線で「目黒」のずらし駅として注目を集めたと考えられる。
 依然人気は山手線外側のエリアに集中しており、物価高などを背景に賃料を抑えたいという郊外需要の傾向が見受けられる。18日に行われた記者発表会の中で、LIFULL HOME’S総研 副所長兼チーフアナリストの中山登志朗氏は「山手線の内側にはまだニーズ回帰はしていない」と指摘しつつ、今回の結果について次のように分析した。
 「安さを求めて郊外に向かう層が多い一方で、生活のコストをある程度かけても便利なところに生活したいという方も一定数おります。こうした都心需要と郊外化による『ニーズの二極化』も明らかになりました」
 「買って住みたい街」のランキングは1位が湯河原、2位が八王子、3位が八街という結果となった。ファミリー層の郊外流入、安価な物件の需要増、通勤快適性への重視などから「借りて住みたい街ランキング」同様に郊外が選ばれる傾向が目立つ。一方で昨年1位の「勝どき」は物件相場の高さや新規のマンション供給がなかったことから、今年は34位にランクを落とした。




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