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三菱地所 丸の内エリアにおける防災の取り組み 「災害ダッシュボード」を活用した実証実験を実施

2026.02.16 10:51

 三菱地所(東京都千代田区)は、東京の大手町・丸の内・有楽町からなる丸の内エリアにおける防災の取り組みとして、2024年1月に「災害ダッシュボード」を活用した情報連携に関する協定を千代田区と締結。機能拡充および実装を進めてきた。2025年8月から2026年2月(予定)の7カ月間にわたり、診療所等の情報発信に係る新機能を試行するとともに、災害による負傷者を災害拠点病院に移送するまでの訓練形式の実証実験を実施した。
 「災害ダッシュボード」とは、災害時の情報共有や避難者・帰宅困難者向けの情報の収集・発信を行う情報連携プラットフォームのこと。
 都市中心部に位置する災害拠点病院は限られ、災害発生時における負傷者の円滑な搬送が社会課題となっている。丸の内には複数の診療所等はエリア内に立地するものの、災害拠点病院等からは2~3kmほど離れており、「空白地帯」として災害時の負傷者搬送に課題があった。
 三菱地所は2022年に千代田区、日の丸自動車興業(東京都文京区)、東日本旅客鉄道(東京都渋谷区)と「災害時緊急輸送バス連携協定」を締結。千代田区無線機網の整備や緊急輸送バス網整備を進め、負傷者搬送のための環境が整ったことから実証実験を行った。
 2025年8月より実施した実証実験「Beta25」では、丸の内エリア周辺の診療所や調剤薬局の協力のもと、「災害ダッシュボード」の新機能を活用。負傷者の発生から、重篤者が災害拠点病院に移送されるまでの関係者連携を一気通貫の訓練形式で行った。
 10日に行われた説明会では、スマートエネルギーデザイン部 都市計画企画部 統括の澤部光太郎氏が取り組みについて説明。「情報で人の混乱を回避していこう、避難する方の混乱を回避していこうという狙いでございます」と語った。




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