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東急不動産 ディープテックの成果発表を開催
2025.12.15 10:28
東急不動産(東京都渋谷区)とスクラムスタジオ(東京都渋谷区)は今月4日、「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA(サクラディープテック渋谷)」が今年6月に開始した「Sakura Deeptech Shibuya Accelerator」プログラムの成果発表を行うデモデーを開催。ベンチャー企業10社が参加した。
「サクラディープテック渋谷」は、渋谷区桜丘の再開発ビル「Shibuya Sakura Stage」に今年1月に開業した施設。官民学が連携してディープテック分野のベンチャーに場所の提供や資金のサポート等を行い、新たな産業創出を支援する取り組みとなる。
デモデーに参加したのはロボットによる高層ビルの洗浄・検査サービスを提供するVerobotics(イスラエル)、商用レーザー融合技術を利用したクリーンエネルギー開発を展開するEX-Fusion(日本:大阪府吹田市)等の10社。
デモデーの開催前にはメディアセッションを開催。冒頭でcrum Ventures PartnerのMichael Matsumura氏は「近年ディープテックが注目されている要因は主に2つ。ひとつはAIの発達により、仮説を簡単に早く検証できるようになったこと等による技術的な要因。もうひとつは社会的背景によるマクロ的要因です。日本は人手不足や少子高齢化が課題となっていて、日本はGDP比の研究開発の費用の投資が世界中でも高い比率になっていること、独特のものづくりカルチャーやサプライチェーンが発達していること等から、ディープテックを実証するいい場所だと思っております。こうしたチャンスをうまく掴みながら、日本のディープテックがこれから成長できればいいのかなと思います」と話した。



