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グループ5物件目の物流施設は初の愛知県に 「いちご豊川物流センター」竣工

2025.12.08 11:08

 いちご(東京都千代田区)は2日、5件目となる物流施設「いちご豊川物流センター」が竣工したと発表した。
 関東圏以外で同社が物流施設を開発するのは初めて。子会社のいちご地所(東京都千代田区)が施主となり2024年9月に着工、このたび竣工を迎えた。拓洋(埼玉県八潮市)が設計・施工、マスターリースを行っている。
 建設地は愛知県豊川市御津町御幸浜にあり、明豊道路「豊川為当」ICから約3・3km。愛知県が造成・分譲した工業団地内に位置し、名古屋から浜松まで広域配送が可能な立地となっている。
 建物は敷地面積1万8325・68㎡、延床面積9973・60㎡、鉄骨造、平屋建てで、すでにEC事業者による賃借が内定している。
 いちごでは、EC取引の拡大等による輸送の小口化・多頻度化、生産年齢人口の減少によるドライバー不足等が物流システムのボトルネックとなっているとし、高度に自動化された新しい基幹物流網を構築して全国へ波及させることが重要課題となっていると分析。物流の2024年問題も地域産業の成長・発展や地域物流の機能維持における喫緊の課題としている。同社では「いちご豊川物流センター」と同様のスキームで物流センターを開発中で、引き続きサステナブルな、顧客目線に沿った物流施設開発に全国で注力していく考えを示している。




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