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「LOGIFRONT名古屋みなと」竣工 日鉄興和不動産の物流シリーズが中部初進出

2025.12.08 11:09

 日鉄興和不動産(東京都港区)とトヨタホーム(名古屋市東区)が名古屋市港区で共同で建設を進めてきた物流施設「LOGIFRONT(ロジフロント)名古屋みなと」が11月28日に竣工した。日鉄興和不動産の物流施設シリーズ「LOGIFRONT」シリーズとして中部圏第1弾となる。
 立地は名古屋市港区当知二丁目。名古屋第二環状自動車道「南陽」ICから約4・0km、名古屋高速道路「港明」ICから約4・2kmに位置する。
 同施設は敷地面積1万555・80㎡、延床面積2万1533・29㎡、S造4階建てのBOX型物流施設で、1階に片面のトラックバースを備えている。
 倉庫部分は2分割が可能で汎用性のある平面計画とした。昇降設備は荷物用エレベーターと垂直搬送機それぞれ2基を標準で装備。またキュービクル等の重要設備は屋上に設置し、入居テナントのBCPにも配慮した。
 外観には金属断熱サンドイッチパネルを採用。シルバーとダークグレーのモノトーン調を基調として横ラインをアクセントとして採り入れた。
 エントランスホール、トイレ等の内観は間接照明と木調で温かみのあるデザインとしている。
 出入口は車両と歩行者と自転車を分離し、安全性に配慮した動線計画とした。
 環境対策としては日本製鉄(東京都千代田区)が提供するマスバランス方式を適用した鋼材「NSCarbolex Neutral(エヌエスカーボレックス ニュートラル)」を民間デベロッパーとして大型物流施設に初採用した。また日本製鉄の高機能製品・ソリューション技術「NSCarbolex Solution(エヌエスカーボレックス ソリューション)」に内包される建築ソリューション「ProStruct(プロストラクト)」も併せて採用。高性能な鋼材と高度な設計・施工技術を組み合わせた建設分野向けの「鋼材×利用技術」パッケージで、鋼構造技術を使用した建築に関する総合的な技術サポートを提供する。




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