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コクヨの不動産再生事業が本格始動 2026年3月オープンの第1号物件で募集開始

2025.11.24 15:25
コクヨ(大阪市東成区)は同社の不動産再生事業の第1案件として、東京都台東区蔵前でシェアオフィス「MOV Kuramae(モヴクラマエ)」を開発すると発表。オフィス区画の事前申し込みを開始した。開業は2026年3月の予定。同事業では不動産の取得から企画、リノベーション、運営までコクヨが一貫して行う。
立地は東京都台東区蔵前1丁目。JR・都営地下鉄「浅草橋」駅から徒歩5分に位置する。
同物件はコクヨが運営するメンバー制ワークラウンジ「Creative Lounge MOV」の新業態で、築27年の一棟空きビルを全面リノベーションしたシェアオフィスとしてオープンさせる。物件概要は延床面積2222・51㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造地上8階建て。
3~8階には2~12席規模の個室から1人でも利用できるブース席まで、多様な働き方に対応したオフィス区画を用意。2階は入居企業専用の大型ラウンジで、バーカウンターや大人数で利用できる会議室を設置。Web会議ブースや会議室はその他のフロアにも設置する。
8階にはイベント利用も可能なエグゼクティブラウンジや和室を用意。また1階の飲食店では利用者向けの「まかない」の販売も計画している。
「MOV Kuramae」は、物件取得から企画、リノベーション、運営までコクヨが自社で一貫して行う「不動産再生事業」の第1号案件で、同社がこれまで培ってきたオフィス設計や働き方支援の知見を生かしたモデル事業となる。今後は請負型やマスターリース型、自社取得型のいずれかで、年1棟ペースで着手する予定。



