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「溝の口トーセイビルⅡ」バリューアップ実施 研修所の既存施設を生かして事務所ビルに

2025.10.13 11:31
トーセイ(東京都港区)は、神奈川県川崎市に所在する「溝の口トーセイビルⅡ」のバリューアップを実施した。
「溝の口トーセイビルⅡ」の前身は大小さまざまな会議スペースや講堂、食堂などを備えた建物。大手メーカーが建設し、研修所として使用していた。竣工は1983年10月。
同ビルを取得したトーセイは、既存施設を生かしつつ事務所として利用できる物件へのバリューアップを実施した。
立地は神奈川県川崎市高津区久地。東急「溝の口」駅から徒歩10分、JR「武蔵溝ノ口」駅から徒歩12分の場所に位置する。
建物は敷地面積5152・28㎡、延床面積約7004・82㎡、鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート造地上8階。
バリューアップは「Eco-friendly」、「Well-being」、「Resilience」の3点をテーマに実施。エントランスやラウンジのデザイン性向上や中庭の植栽の植え替えを行い、元食堂をフリーアドレスの執務空間に変更した。
災害対策としてはエレベーター内に防災キャビネットを設置。環境対策としてLED照明の導入や空調設備の更新などを実施した。
トーセイグループは、不動産にかかわる課題の解決に向けて取り組むことで社会に貢献し、グループの持続的な成長を目指す。今後も環境、社会に配慮した事業を推進し、ESG経営に努めて行く構えを示している。