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札幌大通に大規模複合ビル 「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」着工

2025.10.13 11:38
平和不動産(東京都中央区)は1日、札幌都心部で権利者とともに進めている「大通西4南地区第一種市街地再開発事業」を着工したと発表した。竣工は2029年8月を予定している。
同事業では、商業・業務・交流機能の充実、国際水準の宿泊機能としてのラグジュアリーホテルの導入、重層的な歩行者空間の整備、大通以南初のエネルギーセンターの整備や環境配慮、防災機能の強化等を行うことで札幌都心の価値向上に寄与し、持続可能で魅力ある札幌都心をけん引する拠点の形成を目指していく。
計画では敷地面積約5030㎡、延床面積約9万9800㎡、地上36階地下3階建ての複合ビルを建設。低層部には大通と札幌駅前通及び地下鉄東西線と南北線に面して商業機能を配置するほか、交点にアトリウムを設けることでにぎわいを創出し、魅力向上と歩行者ネットワークの強化を図る計画とする。
中層部には同施設の中心機能となるオフィスを配置し、高機能な業務環境を提供する。
4階と27~35階にはハイアット ホテルズ コーポレーション(米国イリノイ州シカゴ)が展開するホテル「パーク ハイアット 札幌」が入居予定。客室数157室で、飲料施設、宴会場、屋内プール等の施設を備える予定。
防災機能としては帰宅困難者受け入れ施設や備蓄倉庫を整備。環境対策としては「LEED」等の取得やエネルギーネットワーク構築を見据えた地域冷暖房プラントを整備する。
平和不動産では人々を惹きつける場づくりを展開し、札幌の都市競争力の強化に貢献するとしている。