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五反田「TOCビル」建替えは36年以降

2025.09.22 10:51

　テーオーシー（東京都品川区）は１６日、現「ＴＯＣビル」を建替えて建設する予定の「新ＴＯＣビル」について、着工時期を２０３３年頃から２０３６年以降に変更すると発表した。
　「ＴＯＣビル」は昨年３月に建替えのため一旦閉館したが資材の高騰などにより計画を撤回。建物の検査を実施するとともに、「新ＴＯＣビル計画」の変更を受けて同年９月にビル賃貸と催事事業を再開した。２０２５年９月末の稼働率は４１％、２０２６年３月末に６５％を見込む。
　同ビルは耐震補強工事を施工中で、併せて順次リニューアル工事とメンテナンスを実施している。耐震補強工事完了は２０２６年１２月末を予定している。
　耐震補強工事ではＳＲＦ工法を中心とする費用対効果の高い耐震補強工事を実施。完成後は新耐震基準を満たす予定。
　着工時期変更は、建築費高騰やビル賃貸市場の現況、および相当年数の賃貸借期間を確保し耐震補強工事の投資効果を享受する観点からとしている。
　新たな計画では高収益化と投資の早期回収を目的に、分譲を伴う事業などを加えることを検討している。今後設計プランの変更を行い、必要となる行政協議を行う予定としている。