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北國FHD「ヒロオカテラス」竣工 サステナビリティやウェルビーイングを意識したオフィスビル

2025.08.11 11:42

 北國フィナンシャルホールディングス(石川県金沢市)は1日、テナントオフィスビル「Hirooka Terrace(ヒロオカテラス)」が7月末に竣工したと発表した。
 立地は石川県金沢市広岡。「金沢」駅から徒歩4分、けやき大通り沿いに位置する。
 同ビルは敷地面積7937・42㎡、延床面積2万1466・68㎡、鉄骨造一部CFT造(地上)鉄筋コンクリート造(地下)、地上13階塔屋1階建て。
 6~11階のオフィスフロアは基準階貸室面積788・21㎡、121・68~150・74㎡の6つの区画を用意。各階にはラウンジ、ウィンターガーデン、テラスを設置。設備・仕様としてはオフィス内有効高2800mm、OAフロア100mm、床荷重500kg/㎡、個別空調とLED照明を備える。セキュリティには非接触式のカードリーダーを設置した。
 4階には8~12人向けの小規模なセットアップオフィスを8室用意。また同フロアにはオープンワークラウンジを設置し、コワーキングスペースとカフェを設けている。
 5階には6~20名程が利用可能な予約制貸会議室を15室用意。Wi-Fiのほか、一部会議室には大型モニターも設置した。
 建物は隣接する「北國銀行本店ビル」と3~4階の連絡通路で結ばれており、外観も親和性を持たせた意匠としている。「Hirooka Terrace」の入居者が「北國銀行本店ビル」内のメインホールを利用できるほか、食堂も利用できる。ホールは最大500人収容で、大人数のセミナーや展示会、株主総会など幅広く活用可能。食堂では定食をはじめ、主菜・副菜、デザートなど多彩なメニューを楽しめる。
 感染症対策としては「WELL Health-Safety Rating」を取得予定。BCP対策としては高圧2回受電方式を採用するほか、共用部と一部専有部に72時間電力供給可能な非常用発電機を設置。環境対策としては2万㎡以上の高層テナントオフィスビルで全国初の「Nearly ZEB」を取得している。




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