週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

東急不動産/リノべる 築34年の賃貸マンションを改修 子育て世代向けの賃貸レジに

2025.06.23 12:46

 東急不動産(東京都渋谷区)とリノベる(東京都港区)は、築年数の経過により空室課題を抱える賃貸マンションにバリューアップリノベーションを実施し、賃貸レジデンス「コンフォリア北葛西」を竣工させた。
 事業主は東急不動産。プロジェクトマネジメントおよび総合企画、設計・監理・施工はリノベるが担当。
 同プロジェクトは東急不動産が保有する築34年、約3割が空室だった賃貸マンションをリノベーションし、収益の改善を図ったもの。 
 同物件は敷地面積1369・57㎡、延床面積4211・91㎡、RC造地上8階地下1階建て。
 エントランスは造形的なルーバー壁とベンチにもなるデッキスペースで印象を刷新。デッキスペースは放課後、子どもたちの待ち合わせにも利用されている。既存の宅配ボックスを隠すようR(アール)のルーバー壁を設置している。
 専有部16室は子育て世帯の暮らしを考えたリノベーションを実施。玄関土間はベビーカーや外遊びの道具を置けるスペースを確保。間取りは2LDKにも使えるスライド引戸で仕切れる2SLDKや3LDK、ウォークインクローゼットを新設。
 設備としてはユニットバス・キッチン等水回りは新調し、バス乾燥機・食洗機を設置、家事をサポートする設備を導入。また対面キッチンや黒板クロス、R(アール)形状のインナーテラスを設置。
棚や室名表示サインには岡山県西粟倉村産の間伐材を使用。またエアコン設置不可の部屋にはエアコンを実装、機能的なリカバリーも行った。
 外構や敷地内は緑化し、マイクロパークを点在させた。




週刊不動産経営編集部  YouTube