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ニセコに「Minn」ブランドの初ヴィラタイプ施設 地方のホテル運営における課題解決に貢献
2025.06.16 11:06
SQUEEZE(北海道北広島市)は今月10日、北海道ニセコエリアに新たな宿泊施設「Minn house Niseko Hirafu(ミン ハウス ニセコ ヒラフ)」を開業した。同施設はSQUEEZEが展開する「Minn」ブランドとして初のヴィラタイプ施設であり、ニセコの雄大な自然とウィンターアクティビティを楽しめる滞在を提供する。
ニセコエリアは、冬には世界有数のパウダースノーを求めて国内外から多くの観光客が訪れるスノーリゾート地。特に「ワールド・スキー・アワード」においては、4カ所のスキー場の総称である「ニセコ・ユナイテッド」がアワード創設以来毎年ノミネートされており、2013年から16年まで4年連続で受賞している。しかしながら、ニセコエリアの宿泊施設は地方のホテル運営に共通する課題に直面しており、慢性的な人手不足に加え、リゾート地特有の高コスト構造や繁閑差が激しいエリア特性といった課題が重なり、需要の少ない閑散期には営業休止を余儀なくされる施設も少なくない。SQUEEZEでは、これまでのホテル運営ノウハウ、テクノロジーとリアルオペレーションを融合した「クラウド型ホテル運営」の強みを生かし、持続可能なホテル運営を通じて地方が抱える構造的課題の解決への貢献を目指す。
「Minn house Niseko Hirafu」は、倶知安町・比羅夫エリアの中心部に位置し、最大91㎡の2階建て、6名まで宿泊可能なヴィラタイプの宿泊施設。客室は広々とした空間にキッチンや洗濯機を完備し、インバウンドや長期滞在、ファミリー・グループ旅行に適している。同社では今後、ニセコエリアにおけるさらなる施設開発に加え、そのほかのリゾート地への「Minn」ブランドの展開も視野に入れているという。