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「BIZCORE神保町Ⅱ」に低炭素アルミ材を初採用

2025.06.16 11:51
日鉄興和不動産(東京都港区)が開発中の中規模オフィスビル「BIZCORE(ビズコア)神保町Ⅱ」に、LIXIL(東京都品川区)が開発したリサイクルアルミ使用比率100%の循環型低炭素アルミ「PremiAL R100」が採用された。
「PremiAL R100」は原材料調達・輸送・製造までのCO2排出量を数値化。新地金を100%使用したアルミ材と比較して、CO2排出量を約80%削減できるといい、環境認証制度の一つである「SuMPO EPD」を取得している。同ビルでは北面のカーテンウォールに使用されており、中規模オフィスビルでの採用は初めて。
「BIZCORE神保町Ⅱ」の開発地は東京都千代田区神田錦町。地下鉄「神保町」駅から徒歩4分など4駅5路線の利用が可能。建物は敷地面積446・10㎡、延床面積2990・96㎡、プレストレストコンクリート造地上9階建てで、竣工は2026年5月末を予定している。1階の共用部にはウェブ会議などに使える個室やベンダーコーナーなど、テナント専用のスペースを設置予定。さらに基準階の一部フロアにスケルトン天井やセットアップなどの貸室を提供する計画としている。
環境対策としては前述のアルミ材の使用のほか、「BELS」6つ星や「CASBEE」Aランクを取得予定。
日鉄興和不動産とLIXILでは、今後も様々な活動を通じてそれぞれが掲げる目標の実現に向け、環境負荷の低減や持続的成長と社会へのインパクト(良い影響)の創出に取り組んでいくとしている。