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東京・赤坂七丁目の再開発がスタート 「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」着工

2025.06.16 12:12

 日鉄興和不動産(東京都港区)と野村不動産(東京都新宿区)は、東京都港区赤坂七丁目で推進している「赤坂七丁目2番地区第一種市街地再開発事業」を今月1日に着工した。竣工は2028年度を予定している。
 計画では建築面積約5017㎡、延床面積約8万7912㎡、地上46階地下1階建てのビルを建設。総戸数643戸の住宅、オフィス、専修学校、店舗等を備える。
 計画地は東京メトロ銀座線・半蔵門線および都営大江戸線「青山一丁目」駅から徒歩6分。青山通りからすぐの高橋是清翁記念公園に隣接する約1・2haの区域で、現在はビルや住宅などが立つ。
 再開発計画では、老朽化した旧耐震基準のマンション3棟や独立家屋の土地活用など地区全体の共通課題を解決するとともに、都市基盤の整備に合わせて、多様なライフスタイルに対応した居住機能、オフィス機能、生活利便施設等を導入する予定。日鉄興和不動産と野村不動産は、赤坂七丁目2番地区市街地再開発組合の参加組合員として再開発に参画している。
 街区内では区画道路の拡幅整備と電線類の地中化、高低差のある地形に考慮したバリアフリー動線の整備も実施。災害対策として、帰宅困難者の一時滞在施設および防災備蓄倉庫等の確保、非常用発電機なども設置する。緑化ネットワークの形成も図り、隣接する高橋是清翁記念公園と一体となる緑地(緑道)と広場を整備する。
 またエリアには日用品や生活必需品を購入できるスーパーが少ないため、街区内に生活利便施設を導入することで、地域住民がより親しみを持てる街づくりを目指す。
 日鉄興和不動産と野村不動産では、今後も周辺エリアとの一体性を大切に、安全・安心で魅力的な街づくりを目指して、引き続き2028年度の竣工を目指し権利者とともにプロジェクトを推進していくとしている。




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