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プロロジス 愛知県東海市に物流施設 区画整理事業地内に2棟を計画

2025.06.02 14:03

 プロロジス(東京都千代田区)は、愛知県東海市の「東海太田川駅西土地区画整理事業」区域内の産業物流地区で「プロロジスパーク東海1」と「プロロジスパーク東海2」を開発する。「プロロジスパーク東海1」の着工は9月、竣工は2027年5月を予定している。
 「東海太田川駅西土地区画整理事業」は名古屋市中心部から約15km。伊勢湾岸自動車道・名古屋高速4号東海線が接続する「東海」JCTから約4・3km、西知多産業道路の「加家」ICから1・8km、また、隣接地に西知多産業道路の新たなインターチェンジ(仮称「大田」IC)も開設予定。
 区画整理事業の面積は約34・4haで、複数の地区からなる。広域交流地区にホームセンターが開業を予定しているほか、学術文化地区に日本福祉大学(愛知県知多郡)が新キャンパスを開発している。また、高次都市機能地区ではマンションおよびビジネスホテルを建設予定。プロロジスは物流施設のほか、敷地内に近隣住民の憩いの場となる広場の整備を予定している。
 「プロロジスパーク東海1」は敷地面積約7万2800㎡、延床面積約16万㎡、地上4階建てのマルチテナント型物流施設。大型車両が各階にアクセスできるダブルランプウェイを備え、敷地内は一方通行でスムーズな車両動線を確保。1フロアは最大約1万坪。4階は最小区画800坪からの分割も可能。
 「プロロジスパーク東海2」は敷地面積約2万9300㎡、延床面積約6万3700㎡、地上4階建てのBTS型物流施設で、「プロロジスパーク東海1」隣接地に立つ。1階と3階にはトラックバースを設け、スロープで大型車両が3階にアクセス可能な施設を想定。入居企業の要望に応じて冷凍・冷蔵倉庫、重量物等にも対応する予定。
 両施設ではBCP対策として防災設備を装備し、ワーカーが快適に業務できる環境を整える計画。
 プロロジスは中部地方でこれまでに5棟の物流施設を開発し、愛知県内ではマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北名古屋」と「プロロジスパーク春日井」を運営中。今後も顧客のニーズに応えるべく、物流施設の開発・運営を進めていくとしている。




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