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森ビル 2025年3月期決算を発表 営業収益・営業利益・経常利益で過去最高を更新

2025.05.26 11:03

 森ビル(東京都港区)は今月20日、2025年3月期の決算発表を行った。
 連結損益計算書の概要としては、2025年3月期の営業収益が3858億円で前年比+253億円、営業利益が842億円で前年比+61億円、経常利益が785億円で前年比+68億円、親会社株主に帰属する当期純利益が504億円で前年比マイナス84億円。麻布台ヒルズと虎ノ門ヒルズステーションタワーの通期稼働による賃貸収益の増収、住宅分譲およびホテル収益が順調に推移したことから、営業収益、営業利益、経常利益がいずれも過去最高を更新する結果となった。
 セグメント別の営業収益の内訳は、賃貸管理事業、運営委託事業等の「賃貸」が2365億円で前年比+235億円、住宅分譲事業などの「分譲」が782億円で前年比マイナス119億円、ホテル事業、会員制クラブ事業、ゴルフ事業等の「施設営業」が511億円で前年比+169億円、海外における都市開発・賃貸管理事業などの「海外」が268億円で前年比マイナス24億円。時期連結業績も、賃貸収益拡大による増収増益を見込んでいるという。
 常務執行役員の小坂雄一氏は「既存のオフィスと住宅ともに95%以上の稼働率です。商業施設も好調で六本木ヒルズと表参道ヒルズの商業店舗は史上最高の売上げを更新しています。再開発ビルも、虎ノ門ヒルズステーションタワーはほぼ満床、麻布台ヒルズも契約が終わっている段階。都心部のオフィス需要の強さを感じています」とした。




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