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LOOPLACE 築37年の住宅兼事務所ビル再生計画完了

2025.05.26 11:21

 LOOPLACE(東京都千代田区)は、東京都墨田区錦糸に位置する複合ビル「gran+KINSHICHO」を売却し、再生プロジェクトを完了させたと発表した。
 今回のプロジェクトは築37年の住宅兼事務所として使用されていたビルを家具付きセットアップオフィスにリノベーションし、賃貸可能にしたもの。工事では設備をはじめ、内装、フロントサッシや外観も一新した。
 セットアップは「Work(執務スペース)」、「Open(ラウンジやテラス)」、「Close(会議室)」の要素を組み込み、オフィスとしての機能を担保しつつ、多様化する働き方や自由度を持った働く場を設えた。
 また貸し方にも柔軟性を持たせ、1棟貸しと2区画貸しの両方に対応可能とした。2つのエントランスを有する建物の特徴を生かし、通りに開かれたマルチスペースを有する貸室Aと、専用ルーフトップテラス付きの貸室Bの2区画を設けた。
 LOOPLACEは今後も低稼働となった中小規模のビルを再生し、「既存の場をおもしろく」するワークプレイスの提供を行うことで、役目を終えた場を壊さず、次の使い方を見出し、再び人が集まる場や空間を創造するとしている。




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