週刊ビル経営・今週の注目記事
毎週月曜日更新
「三会堂ビル新築工事」本格着工

2025.05.19 11:51
1967年竣工の「三会堂ビル」を建替え
鹿島建設(東京都港区)は12日、東京都港区赤坂一丁目で開発を進める「三会堂ビル新築工事」を本格着工したと発表した。竣工は2027年9月を予定している。
計画地は東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王」駅から徒歩3分、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅から徒歩6分、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅から徒歩7分、東京メトロ丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前」駅から徒歩7分の4駅5路線が利用可能な場所に位置する。
計画は、1967年竣工の「三会堂ビル」を鹿島建設と農林水産奨励会が共同で建替えるもの。建物は敷地面積3280㎡、延床面積3万4816㎡、総貸床面積約5900坪、S造(柱CFT造)、SRC造、RC造、制震構造地上19階地下2階建てのオフィスビルで、企画・開発・設計・施工は鹿島建設が担当する。オフィスフロアは天井高2・8m、OAフロア高さ100mm、1フロア約390坪の無柱空間。空調設備には個別空調システムを採用。
1階にはエントランスホールと店舗、2階と3階には約400㎡のホールと約50~140㎡の7つの会議室からなるコンファレンス施設を併設する。
緑化計画としては1000坪の敷地を生かし、周辺の緑と調和するランドスケープデザインとする。また遊歩道を整備し、2階レベルの歩行者デッキとあわせて、周辺エリアとつながる歩行者ネットワークを形成する。
BCP対策としては非常用発電機の配備、災害時のトイレ利用を考慮した受排水槽の確保、各階への防災備蓄倉庫の設置など、テナントの事業計画を支援する。非常用発電機はオフィス共用部と執務室内に72時間電力を供給することが可能。
また、高効率空調やセンサー付きLED照明、Low-E複層ガラスの採用などにより、「ZEB Ready」を取得した。