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「読売仙台ビル」建替え計画始動 隣接する「新伝馬町中央通ビル」と一体で

2025.04.28 11:43
読売新聞東京本社(東京都千代田区)と東急不動産(東京都渋谷区)は4月23日、宮城県仙台市青葉区の「読売仙台ビル」を共同で建て替えると発表した。竣工は2029年度を予定している。
立地は仙台の中心的なビジネス街である青葉通と東二番丁通の交差点に位置。
現「読売仙台ビル」は敷地面積約5200㎡、延床面積約5万1400㎡の店舗・事務所ビル。1975年に竣工し、隣接する「新伝馬町中央通りビル(通称ジョリビル)」と一体で運営されてきた。読売新聞社の取材拠点であるとともに、「ダイエー仙台店」や「イオン仙台店」などの物販店舗や飲食店が入居していたこともあり、地域住民からも親しまれていた。
現「読売仙台ビル」と「新伝馬町中央通りビル」の解体工事は今月から開始する予定。新たに建てられるビルは敷地面積約5200㎡、延床面積約4万2000㎡。オフィス、商業施設とともにホテルを設けて国内外の観光客を呼び込む計画で、イベントも開催できる広場も組み込んだランドマーク的な施設とする構想。今後は東急不動産がプロジェクトマネージャーとなり、読売新聞社の知見も交えて検討を深める。
なお、高機能オフィスや地域のにぎわいに寄与するオープンスペースなどの整備により、仙台市の「せんだい都心再構築プロジェクト」の制度を活用し助成を受ける予定。
読売新聞と東急不動産は、新しいビルを通じて仙台市のさらなる発展と活力の増進にも貢献していく構えだ。