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西鉄「大橋」駅前で複合施設着工 ゆめアール跡地に新たなランドマーク

2024.04.22 11:35

 えんホールディングス(福岡市博多区)は、福岡市南区大橋の「ゆめアール大橋」跡地で、複合施設「OHASHI HILL」の建設に着手した。開業は2025年3月を予定している。
 計画地は、西鉄天神大牟田線「大橋」駅徒歩1分、エリアの交通結節拠点である交通広場に面する。「ゆめアール大橋」は、福岡市が運営していた複合施設で、音楽・演劇練習場や「南区おおはし子どもプラザ」などが入っていた。
 「OHASHI HILL」は、「みんなが『居場所感』を得られる」をコンセプトとした複合施設。福岡市が実施した「ゆめアール大橋跡地活用事業」の事業者公募に当選したえんホールディングスが跡地を取得し、事業を推進するもの。建設する建物は敷地面積2500・01㎡、延床面積約9800㎡、鉄骨造6階建て。
 最上階には、地域の活動拠点となる「おおはしラボ」を整備。イベント、展示会、会議、集会のほか、文化サークルの活動場所などとして多目的に利用可能な施設を計画している。
 また、地域をはじめ誰もが利用できる広場を施設内に整備する。半屋外の空間「木かげ広場」にはアートベンチやデジタルサイネージを設置。屋上の「スターパーク」には走路やベンチなどを配置し、多様な人々が憩い・遊べる広場とする。さらに、周辺地域と連携したイベントの実施など、賑わいや交流の創出に継続的にも取組んでいく。
 建物内には入居テナントとして、クリニックやオフィス、物販店舗などが入居する予定。一時保育所などの子育て支援施設も導入する。
 また、施設内の自走式駐車場(約90台)を活用し、パーク・アンド・ライドを推進。シェアサイクルのポート(10台分)も設置し、交通結節拠点の利便性の向上を図る。
 壁面や屋上には緑化を施し、地域の緑化を推進。外装は植栽を立体的・重層的に組み合わせた、丘のような意匠とする計画。

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